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[Sights #002] Blue Mountain Coffee Farm / ブルーマウンテンをいただく
キングストン中心部から車で約40分離れた山間の街・アイリッシュタウン(Irish Town)。ここにUCC直営のコーヒー農園があります。ブルーマウンテン地域のコーヒー栽培開発には日本が1980~90年代に援助(有償資金協力)を行っていることから、国際協力の観点からも重要なスポットということで見学してきました。
コーヒー農園
標高約800m。山の天気は変わりやすいのはジャマイカでも同じらしく、あいにくの雨の中の見学となりました。写真は若いコーヒーノキの実・コーヒーチェリーです。そういえば、「コーヒー豆」と言いつつ、実は「豆」ではなく「種」だってご存じでしたか?
ガイドさんの説明を聞きながらちょっとしたハイキングを楽しんでいるうちに、展望台「招福亭」に到達。辺り一面がコーヒーノキ。背の高い木は直射日光を好まないコーヒーのための日陰樹(Shade Tree)です。
コーヒーの苗木。ビニールポットで丁寧に育てられています。ブルーマウンテンと呼べるのは、コーヒー産業公社(Coffee Industry Board)の定めた「ブルーマウンテンエリア」で栽培されたコーヒーだけです。品種の名前ではないんですね。ちなみにブルーマウンテンは「アラビカ種」というストレートでの飲用に適した品種です。
UCC ブルーマウンテンコーヒー・クレイトンエステート
農園に続いて、UCCが農園開発当時に事務所用に購入した「クレイトンハウス(Craighton Estate)」を見学しました。この豪邸はローリング・ストーンズのミック・ジャガーも買い取ろうと交渉していたそう。
写真一番右のコーヒーチェリーからパーチメント、生豆、焙煎、挽豆まで。写真上側の木箱は豆の大きさで選別する「ふるい」のような器具。一口に「ブルーマウンテン」と言っても、厳しい品質チェックをクリアしたコーヒーだけが「No.1」「No.2」「No.3」といった等級を与えられます。
ブルーマウンテンで至福のひととき
コーヒーの勉強の後、お待ちかねのブルーマウンテン・コーヒーをラムケーキとともにいただきました。ブルーマウンテンにかけるこだわりや手間ひまを学んだ後に飲むと一段と美味しく感じられました。普段はインスタント・コーヒーな私が言っても説得力がないですが。
最後に、ジャマイカのコーヒー農園開発ストーリーについては、「コーヒーハンター・ホセ川島」こと川島 良彰さんの著書に綴られています。当時の苦労や葛藤は計り知れませんが、30年以上を経た今も営まれ続けている農園を今回訪れることができ、感動もひとしおでした。
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