コーチング、ティーチング、となりのおじさん
コーチングでもティーチングでもない存在に名前をつけると「となりのおじさん」になるのでは?ということをぼんやりと考えてます。
あらためて特徴を考えると、コーチングは相手の中に答えがあると信じて、それを引き出すことを行います。
ティーチングは、先生側が答えを持っていると信じてそれを教えます。
普段、僕がいろいろな活動をしているなかで若い人と話をしているときに、自分の活動はコーチングでもティーチングでもないなと思ってます。
どちらも、どうもおちつかない。
じゃあなんだろうとぼんやり考えをめぐらしたときに出てきた答えが、
となりのおじさん
です。
となりのおじさんは、隣の部署のおじさんであり、飲み屋で隣りに座ったおじさんであり、親戚のおじさんです。
抽象化すると、直接的な利害関係がない金銭の授受のない相談相手。
そして、いろいろ話を聞いているけど、最終的には「それ、おもしれーな。いいぞー、やれやれ!」という存在。
純粋に「それ、おもしれーな。いいぞー、やれやれ!」と言う言葉は、コーチングでもティーチングでもありません。
コーチは、やるかどうかは本人の判断にまかせますし、ティーチャーは、答えは自分にあるので相手の意見を必要としません。
さらに考えると、となりのおじさんは以下の特性を持っています。
・実経験が豊富。
・俯瞰した立場で考えられる。
・本音で話せる包容力を持っている
・立場から命令するのでも全てを本人に任せるのでもなく一緒に真剣に考える。
・本人のやる気を無責任に後押しできる。
悪いことはだいたい親戚のおじさんから教えてもらうし、仕事で困ったときは他部署のおじさんが裏技を教えてくれるし、飲み屋の隣の席のおじさんは困難に立ち向かう方法をおしえてくれる。
いま、この世の中でもやもやしている人にとっては、ティーチャーでもコーチでもなく”となりのおじさん”ポジションが求められているのではないか?
そして、僕はティーチャーでもコーチでもなく、隣のおじさんとして寄り添っていきたいなと思います。