森のようちえんにはオモチャも道具もないので、その結果自分で探して工夫する練習になると思う
長女が小学校入学までの3年間通っていた森のようちえんには、おもちゃも道具もありません。自然の中なので、材料はいっぱい落ちています。なんでも使い放題です!例えば子供が大きな穴が掘りたいと思ったら、まず手で掘ってみて、手では難しいと限界を感じて、何か掘りやすくなるものはないかと探して、それで掘ってみる。水を足して土を柔らかくしたり、いろんな方法があるようです。穴掘っているだけなのに、人類の進化みたいじゃないですか??長女は穴を掘るときには大きい石を探すと決めているようですが、別に木の棒でもなんでもいいんです。年上の子供の真似をしたり自分のやり方を貫いたり、子供たちにとっては壮大なプロジェクトです。不思議なことに子供には見ているものを欲しいものに変える想像力があるようで、本当に欲しいものに見えてるんじゃないかと感じる時があります。
こういうとき森のようちえんの大人たちはあえて口出しはしません。何を使って掘るのかはその子の自由だし、途中で穴を掘るのをやめてもいいんです。森のようちえんにいた大人が一緒に穴を掘って、大人の力を見せつける!!なんてことはしません。いつも見守ってくれていました。
次女の通っている幼稚園にはスコップがすでにあって、スコップの使用権をめぐって友達とケンカしたり譲り合ったり、森のようちえんとは違う成長があるのですが、やはりスコップがあるので、なにを使ってどういう風にしようかなと考える機会がかなり少ないです。
こういった具合に森のようちえんに行くと大人にとっては不便な環境なのですが、子供たちは毎日なにか発見して自分の遊びを進めていきます。大人はもうすでに知っているんだけど、子供が自分で発見するっていうのが、この先どんどん知りたい!!と自発的に勉強するスタートラインになるのではないかなと思っています。
いっぱいある自然物の中からおもしろいものを探す能力、これはいいかもしれないと見つける能力、その見つけたものをおもちゃにどうやって活かすか考える力。。。。これっていっぱい溢れた情報の中から気になるものを探して、必要かどうか見極めて、どうやって情報を活かしていくのかと似ていません??
自然の中の育児と、大人になってからの情報社会が、正反対のところにあるように思っていましたが、実は同じなんだなと気が付いてビックリしました。これからの時代を生きていくのに必要な力が、森のようちえんで獲得できたんだ!!とワクワクもしました。小1になった長女は、いまだに今あるものを欲しいものに工夫する力が残っていて、両面テープがなくても紙の片側に糊をぬって反対にも糊をつけて即席で両面テープ作ったりします。教えた覚えはないのに、こういうアイデアに長けています。この能力が一過性のものではなく、ずーっと続いていけばいいなと願っています。
森のようちえんによっても子供への対応の仕方が違うかもしれませんし、保育園や幼稚園でも見守るアプローチをしてくれているところがあると思います。ただ道具がすでにあるのと、0から生み出すのではあるもので工夫するという練習の回数に差があるのではないかと思って記事にしました。
ちなみに私は、森のようちえんのスタッフでもなく、教育の専門家でもなく、ただの教育オタクな専業主婦でしかありませんので、詳しく正しい情報が知りたい方はご自分で色々と勉強してみてください。森のようちえんを卒園した小学生がどうなっていくのか、これからの教育はどうなっていくのか、家事の手抜きを試した結果など、私の個人的な意見をnoteで発信しています。
面白いと思ってまた読みにきていただければ、うれしいです。