アナログは続くよどこまでも
自分に、お年玉をあげる事にしました。
暮れに持病の潰瘍性大腸炎を再燃させ、下痢と下血と嘔吐で七転八倒し、
生きる気力すら失いかけましたが、それでもなんとか乗り越えて、
9割9分復調した自分に、ごほうび。
(一ヶ月経ちましたが、まだ少し違和感が残っています)
何にしようかなと思った時に、
真っ先に思いついたのは、万年筆でした。
2019年の文具大賞グランプリで、
機能部門グランプリを受賞した、
プラチナ万年筆の「プロシオン」。
昔から万年筆はとても好きで、
幼い頃、母が使っていた万年筆をお絵かきに使い倒し(壊し)、
進学すると買ってもらった万年筆も先が丸くなるまで使って潰し、
限定生産で1本1万数千円の手造り万年筆も3本買いました。
万年筆で文字を書くと、字がほのかに上手に見えるのです(笑)
それに、手指が疲れない。
少し前まで、
文筆業を生業とする方々の多くは、万年筆で原稿を執筆されていたのだと思います。
数千、数万の文字を綴る作業は、手が疲れない筆記用具が何より大事なのでしょうから。
でも今は、パソコンで執筆する方の方がやはり多いのかな。
私も普段の仕事では手書き書類はめっきり減りました。
8割以上がパソコン作業で、そのまた8割がExcelの書類。
なんかもうね、Excelがあれば何でも出来ちゃうんじゃないかと。
最初は大嫌いだったExcelですが、今ではこれが無かったら全く仕事になりません。
手書きするのは手帳に書き込む時ぐらいでしょうかね。
手帳には0.3mmの多色ゲルインクボールペンを使っています。
私は筆圧が弱いからか、極細ペンの方が書きやすく感じます。
4年ほど前に買った、プラチナ万年筆の#3776センチュリーが気に入っています。
滑らかで、長時間使う事なく放置しても、インクが乾いて固まる事が殆どありません。
線の太さは細字と中字がありますが、私はいつも細字を選びます。
プロシオンとセンチュリーを使い較べてみました。
お気に入りのMIDORIの便箋に、
手紙でよく使う挨拶文を色々書いてみました。
#3776センチュリーの方が、ペン先が滑らかに進みます。
プロシオンはとても軽い感じ。どちらも使いやすいです。
若干、プロシオンの方が重たく感じます。
書いてみて、
字の形が崩れたなと思いました。
今から27年前、
当時皇太子殿下であられた天皇陛下が、
小和田雅子さんとご成婚されました。
(いきなり話が飛びましたな)
今は皇后陛下となられた雅子様が、独身時代にお世話になった方へ送られたお礼状が公開され、その達筆ぶりが話題になりました。
わたくし、皇后様と同い年。一白水星の卯年生まれ。
誕生日も1ヶ月ちょっとしか離れてない。
キャリアも学歴もその佇まいもお家柄もまったく遠く及ばない、
同い年のあの方に、文字ぐらいは追いつきたい。
そう思った私は「優しいボールペン字」という、うっすいテキストを1冊750円で全3巻買い揃え、ゲルインクボールペンを何本も買って、毎日毎日練習したのでありますよ。
おかげで、
永年のくせ字は克服出来ました。
でもやっぱり、書いてないとダメですね。
絵だって字だって何だって同じ。日々の繰り返しこそ大事。
キーボードをぱちぱち打っていても、字は上手にならない。
というかむしろ下手になるし漢字をどんどん忘れていく。
今年はもっと書こう。筆記具も増えた事だし。
アナログは続くよどこまでも♪
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