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実はM-1準決勝の「採点」しちゃいました。(ごめんなさい🙏)

ウエストランドの井口さんや、MCのはりけ~んずさんがあれだけ言っていたのに、生配信を見ながら点数をつけていた勢です…。(ごめんなさい)

でも、これはこれで“楽しい”見方でした。(笑)

一番「難しいな~」と油汗をかいたのはヨネダ2000のネタを見た後でした。
「これは何点を付けるべきなのか?」
いままでとはジャンルの違う大会に思えてしまいました。
そして、そのあとに出てくるコンビのネタを採点するのがめちゃめちゃ難しくなりました。
だから、BブロックとCブロックの間の「換気休憩」がすごく有り難かったです。
あの時間でいろいろ考えることができたから。
頭の中を整理し直すことができたからです…。


ここに、僕がつけた『点数』と『感想』をすべて公開したいと思います。
たぶん、出番順に書いた方が“熱”が伝わるかと思いますので、長いですが、お読みいただけると嬉しいです。(ネタバレ含みます。)

それではどうぞ。


準決勝、Aブロックは、ナイスアマチュア賞をとった 深海魚 の漫才から始まりました。
兄妹コンビなのですが、漫才の道に誘ったのはお兄さんの方で、熱量もお兄さんの方が高いのですが、妹さんのツッコミの声と表情がすごくかわいいので、そこで温かい笑いが生まれていた気がします。ゆくゆくはプロになって、将来 妹とラジオ番組を持つことがお兄さんの夢だそうです。非常に素敵な笑いに包まれたトップバッターでした。ちなみに採点はしておりません。

A-1 金属バット 90点

実質、トップバッターの金属バット。友保さんがコロナ明け初日だったということで、すごいメンタルで舞台に臨まれたと思うのですが、小林さんから少し緊張も伝わってきて、でもそれが僕はかっこいいなと思いました。二人のキャラクターとか、兼ね合いとか、人間味はめちゃくちゃ素敵だったんですが、ネタの仕上がりという点では少し平凡かなと思い、基準点「90点」って感じでした。

A-2 カゲヤマ 89点

予選で見たネタでしたが、予選以上に笑えました。「むぎゅ~」が面白すぎ。むちゃくちゃ笑ったのですが、金属バットよりは上の点数がつけれずに、1点マイナスの89点にしました。

A-3 シンクロニシティ 85点

こちらも大好きなネタでした。しかし、こちらは予選で見た時の方が面白かった。4分になって間延びしてしまった印象です。あと、二人の距離感というか、間の取り方が少し離れすぎていた?気がして、漫才って難しいなって思いました。

A-4 ママタルト 87点

ちょっと僕はこのパターンの漫才が嫌いなのかなと感じています。ツッコミのひとがマイクの近くで動かずにツッこみ、ボケの人がステージを動き回って体を張って動きでボケるネタ。昔で言う所の、霜降り明星みたいな感じ。一応、設定があるんでしょうけど、それを忘れてしまうんですよね。
霜降り明星というより、マヂカルラブリーの方が近いのかな?そういう意味では錦鯉もそうか?なんだか分からなくなってきました。(笑)

A-5 ハイツ友の会 93点

ひとつひとつのボケがナイフみたいに尖っていて、“静かな空気”とウケたときのドカンといった“爆発”の緩急がめちゃめちゃかっこいいコンビだなと思いました。まさに緊張と緩和。けっこう高得点を付けました。
決勝に行ってほしいコンビでした。絶対人気出ると思います。ていうか、もう人気か!

A-6 This is パン 87点

ママタルトとまったく同じ理由、まったく同じ点数にしました。このパターンの漫才がどうも苦手です。動きの多さでネタに集中できません。ストーリーに入り込めませんでした。
そういう意味では、ツッコミのわかりやすさとか、言葉選びがすごく大事なんだなと思いました。過去のチャンピオンたちはそこがすごかったんだろうなって思います。ボケのクォリティーも高かったんだろうな。。。

A-7 カベポスター 92点

しっかりネタを聞き込まないとオチが分からなくなってしまう、危ないネタなんですけど、意味が分かれば (繋がれば) めちゃめちゃいいストーリーの美しいネタ(漫才)だなと思います。だから、爆発というよりは、「おお~」って感動してしまうネタです。
あと、永見さんのツカミがお客さんの拍手とかぶってしまって、いまいちウケなかったのがヒヤッとしました。ハイツ友の会よりも爆発力がなかったので、悩んだ末の92点です。


ここで一度MCが入り、そのあとすぐに Bブロックに入りました。

B-1 令和ロマン 94点

MC明けで、一旦会場の空気がリセットした中、Bブロックトップの令和ロマンのツカミがめちゃめちゃ上手くて気持ちがよかったです。ウケてました。新世代の漫才だなって思いました。
あとあと、いろんな人の講評とか、合格予想を見ていて、ほとんどの人が令和ロマンは当確…みたいな感じだったので、それくらい感触は良かったので、落選にはビックリしたって感じです。

B-2 真空ジェシカ 97点

いや~、もう、エグかった。ボケもツッコミもむちゃくちゃハイセンスで、いい感じで尖っていて、でも昨年よりは丸くなっていて、今年の真空ジェシカはめちゃめちゃ好きです。かなりの優勝候補です。かっこいいです。

B-3 かもめんたる 97点

僕はめちゃくちゃ好きでした。でも、あとあと講評を見ていると、ぎりぎりアウト?(笑)…の攻めたネタだったみたいで、決勝では見せられないネタと判断されたのでしょうか?表現方法がリアルすぎたのでしょうか?どちらにしろ、ラストイヤーのかもめんたるは、我々の心に消えないキズを残していってくれたように思います。高得点、97点でした。

B-4 マユリカ 90点

マユリカも癖の強いネタ…っていう印象があったのですが、かもめんたるの後だと、赤ちゃんくらいにかわいく見えました。
最近は「気持ち悪い!」っていうツッコミが多い漫才界っていう印象があるのですが、「気持ち悪い」というワードを使わずにネタを成立させる…という意味で かもめんたるが強すぎたので、マユリカは完全に飲まれてしまったかなと思います。

B-5 キュウ 92点

このへんから僕の採点もブレ始めます。令和ロマン>ハイツ友の会>カベポスターの順で面白いなと思っていたので、そことの比較をしだします。
キュウはもう予選のネタ(てててんて)からツボにハマっていますので、ツッコミの人の表情といい、「もっと欲しい」気持ちになっているんですよね。ジワジワ残る笑い、、、といいますか。
カベポスターと同じ92点にしました。

B-6 ミキ 91点

4~5年前だったら、こういう漫才こそが王道で、優勝を争っていたと思うんですけど、今では何でしょう、、、「もっと新しいものが見たい」と思ってしまう時代になったんでしょうね。ミキの漫才、めちゃくちゃ好きなんですけど、M-1の求めているものではなくなってきているのかなと感じました。
いや~、時代のせいにしときましょう…(汗) ミキの漫才は大好きです。

B-7 ヨネダ2000 95点

ここで出てきました、ヨネダ2000。昔だったら、「これは漫才なのか?」論争が絶対に起こっていると思うんですけど、これが新時代の「漫才」なんです!
本当に点数をつけるのに困りました。「合」か「否」のどちらかなんです。でも僕は「感動」したんです、ヨネダ2000の漫才を見て。小さな体で尖りまくっている誠さんと、それを優しく包み込む愛さんの笑顔。二人の奏でるハーモニー。これはマジで、“ハモってました”!感動しました。
「歌ネタ」ともとれる、二人の新しい漫才。僕は、令和ロマンよりも1点高い、95点をつけました。


ここで、約10分間の 換気休憩!
みなさんトイレに行きました。

この休憩がめちゃくちゃ有り難かった。
ヨネダ2000の後の採点がより一層難しくなったから。。。
気持ちを整えることができました。


そして ここから、Cブロックのスタートです!

C-1 ケビンス 93点

ボケの人のキャラ漫才、動きの漫才…だと思うのですが、すごくリズムが良く、相性のいいコンビで、好感度のあるコンビだと思うんです。予選の時から注目していて、絶対ブレイクするコンビだと思っていたので、応援の意味も込めて、93点、高得点をつけさせていただきました。

C-2 ダンビラムーチョ 87点

ちょっと…、弱かったかなぁ、、、っていう印象です。予選のネタの方が好きでした。ママタルト、This is パン と並ぶ 87点。

C-3 ダイヤモンド 92点

めちゃくちゃ好きなネタで、予選からダイヤモンドを応援していたんですけど、3回戦と同じネタだったので、僕的には笑いが落ちてしまいました。
この辺りから、92点、93点、94点が合格のボーダーラインとしていたのですが、その差はよく分からなくなっていました。カベポスター、キュウと同じ、92点。

C-4 ビスケットブラザーズ 91点

「KOC王者、しゃべくりもできるんや~」…と思って感心しました。面白いんですけど、設定が飛びすぎていて、味付けが濃すぎる感じが、やっぱりコント師かなって思いました。91点。

C-5 ヤーレンズ 98点

ヤーレンズも注目していたコンビで、芸人さんからの評価がめちゃくちゃ高いコンビだなって思っていました。でも、僕にはその良さがわからなくて、なんでこんなに評価されているのかがわからなかったんですけど、準決勝のネタ(パフォーマンス)を見て分かりました。
まずは、東京の笑いでめちゃめちゃ品があること。そして、ネタの構成が美しい。なんだろう?関西の笑いではないんです。完全に東京の笑い。地下のライブハウスで、しっとりと、どっぷりと聞いて、笑いたい漫才。大人の漫才だなと思いました。お二人の声も、なんか聞いていて心地よくて、かっこいいんですよね。
そんな感じの感想で、高得点、98点をつけさせていただきました。真空ジェシカ、かもめんたるよりも高い点数でした。

C-6 ななまがり 93点

元々コントをされているということで、演技はめちゃくちゃ上手いですし、ネタもめちゃくちゃ面白かったです。ただ、ツッコミのパターンが同じで、だんだんトーンダウンしてしまったのが惜しかった。
会場がはじけた手応えがあったので、高得点93点をつけましたが、この頃からもう、92~94点はほとんど差がないと思っていました。

C-7 ウエストランド 92点

漫才の形的には、ひたすら井口さんのオンパレードって形で、、、ワードセンスも、情熱も。
面白いんですけど、「これ笑っていいの?」ってブレーキをかけてしまう自分がいたのが正直なところです。
でも、あとあと聞いていても、芸人さんからの評価が一番高いのがウエストランドの井口さんなので、バラエティーの平場でもめちゃくちゃ重宝されていますし、あのキャラクターのままの漫才だなと思いました。
でも、井口さん、SNSでの意気込みとかめちゃめちゃストレートで、正直で、熱い人なんですよね。それは知っていますよ。。。(笑)


そして いよいよ、ラストの Dブロックです!

D-1 さや香 92点

熱量のある漫才。でもちょっと「古い」のかなって思ってしまう、M-1の恐ろしさ。
僕は昨年の、「かーらーあーげー4っ!!」のネタが好きです。(笑)

D-2 ストレッチーズ 92点

こちらも東京の美しい笑い。美しいネタ。上手かったです。ただ、ステージを動きすぎるネタは、ちょっとマイナスなのかなって思いました。ま、それがストレッチーズの“色”なのかもしれませんが。。。

D-3 コウテイ 87点

ボケのオンパレード。漫才としては、うーん、、、って感じでした。これもコウテイの“色”だから変えろと言っても仕方ないこと。お笑いに向き合う気持ちは完全にプロ。そういう姿も知っているので、ザ・芸人。かっこいいとしか言えません。。。

D-4 オズワルド 99点

いや~、やっぱり注目のコンビ。でも、長くM-1ファイナルに出ていると、見飽きてしまう…っていうのが一番怖いこと。オズワルドも年々リニューアルしてきて、漫才の形を変えてきていると思います。
今回のネタも、フリがすごく長くて、最後にドカンとオチて、フリが回収される…って感じの、よく練られたネタだったんですけど、、、やっぱり、当たり外れが年によってあると思います。僕は今年のネタは、オチに「感動」したので、最高得点の99点をつけました。いろいろ反省点はあると思いますが、これがM-1の難しいところだなと思います。

D-5 ロングコートダディ 98点

ロングコートダディも動きで見せるネタが多くて、コント師だなって思うんですけど、コミカルで笑えるんですよね。堂前さんの声と口調と、兎さんのキャラクターと表情、イントネーションが面白いのかなって分析します。そして、さすが、座王・堂前ですよね。大喜利の要素も組み込んで、めちゃめちゃ面白いネタだと思います。

D-6 男性ブランコ 90点

ここはちょっと点数を下げてしまいました。
何度も言いましたが、動きで笑いを取りすぎ。コントが強くなってしまったところがマイナス点になってしまいました。でも、堂々のファイナル進出ということで、本番も期待をしています!

D-7 からし蓮根 91点

大トリ。オーソドックスなしゃべくり漫才ですが、あまり印象には残りませんでした。M-1、恐ろしすぎます。どうすれば勝てるのか?芸人さんたちは頭を悩ませることでしょう。
僕たちファンも、こんなにも漫才を見すぎると、訳が分からなくなってきて、頭が疲れてしまいます…。「これがはりけ~んずさんの言っていたことやんけ…」と、実感します。井口さんも「採点するな!」と言っていました。
それでも僕は楽しくて、採点してしまいました。お許しください、、、


以上、28組の点数を全てお見せしました。
いかがだったでしょうか?

得点順に並べますと、

99点 オズワルド
98点 ヤーレンズ、ロングコートダディ
97点 真空ジェシカ、かもめんたる
95点 ヨネダ2000
94点 令和ロマン
93点 ハイツ友の会、ケビンス、ななまがり
92点 カベポスター、キュウ、ダイヤモンド、ウエストランド、さや香、ストレッチーズ
91点 ミキ、ビスケットブラザーズ、からし蓮根
90点 金属バット、マユリカ、男性ブランコ
89点 カゲヤマ
87点 ママタルト、This is パン、ダンビラムーチョ、コウテイ
85点 シンクロニシティ

って感じです。

合格のボーダーラインにしていた「92点」組からファイナリストがたくさん出るという結果になりました。

準決勝を見てすぐに書いた直前予想(速報)も、読んでいただけると幸いです。


素人がプロの芸人さんを採点なんてしてはいけませんが、楽しいのです。
お許しください。

決勝は、楽しく見たいと思います。

本当に、どの組が優勝するか分かりません。

感動のドラマが待っているのでしょうか?

予選をガッツリ見てしまってから臨む決勝戦も初めての経験です。

僕も正々堂々とM-1ファンを名乗れるでしょうか?

初めてネタを見る、、、という感動は薄れてしまうかもしれませんが、例年よりも、大会を100倍楽しめている気がします。

僕も面白い人間になりたいのですが、なれないので、
面白さの分かる人間にはなろうと思います。

これからも「お笑い」を見続けます。
「漫才」を見続けます。


一旦これでM-1からは離れて、また次回、ファイナル直前にお会いしましょう。

さようなら!👋

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