ふつふつとレイクスのことを考える
別に勝たなくていいとは思っていない。
負けていいんだとも言ってない。
バスケットボールには必ず「勝者」がいれば「敗者」も存在する。そういうゲームだ。
同じルールの元、戦って、得点を競い合い
勝敗を付ける、、、という、
めちゃくちゃ面白いスポーツなのだ。
大昔の武士たちの戦ではないのだから、
命を奪い合うわけではない。
スポーツとは、
己の身体を鍛え、技術を磨き、競技の戦術を学び、チームメイトとの連携を高め、総合的な組織力で相手に勝り、結果的に勝利を目指すものである。
心技体、そして、知共運が必要となるものだと思う。
面白い。実に面白い。
我々、滋賀レイクスは、これまでの日本プロバスケ史の中で圧倒的に「負ける」立場が多かったチームである。
しかし、同じルールの上で競い合うスポーツという点では「敗者」だからといって自己を卑下に感じたり、この世の終わりかというくらい絶望し、下を向いたり、自分が傷つくことを恐れて、過ちを誰かにせいにしたり、誰かを傷つけたり、、、
そんな馬鹿なことをする必要はないし、
そういう「怒り」の感情に流されて、素晴らしい志を持ったチームメイトを更迭し、新しい体制に変えようと思う浅はかで何とも情けない行為は、チームの結束を弱め、団結という大切な力を易々手放してしまうほどの哀れな行為であると私は思っている。
敗戦から学ぶことはたくさんある。
試合後に下を向いて自分だけの世界にふけったり、今ある現実から逃れようと別の事象に気を向けたり、敗れた理由を誰か他人のせいにして怒りをぶつけたり、そうしている時間こそが本当の意味での「廃者」であると私は思う。
結果だけが全てではないというのはそういう意味である。
勝利も敗北も受け止めて、今あるチームをより良いものへと導く、成長させていく行為こそがスポーツの本質であり、ルールであり、ファンへの示す姿勢であると思う。
滋賀レイクスには素晴らしい選手がたくさん在籍している。彼らの持っている力を信じよう。チームで戦うという意味を分かっている選手たちばかりだ。開幕前のロスター編成の理由がそのことを証明している。
チームはこれから良くなっていく。上手く絡みだしたら、本当に強い力になれる。他のチームには無い、滋賀レイクスのバスケットボールを確立することができる。大丈夫だ。
私は自信があるのだ。
今年のレイクスは強いぞ。そういう選手が集まっている。目標としているB1昇格に向けて、一歩一歩進み続けるレイクスを、どうか応援していただきたい。ファンの熱気、声援、笑顔、涙、SNS、全てがチームの宝となり、大きな目標に向かって歩みだす原動力となるから。
ああ、今日は天気がいい。
お天道様もレイクスの味方をしてくださっている。暑くて気持ちがいい。
この熱気が、チームを熱くしてくれる。
週末のバンビシャス奈良戦が楽しみだ。