25.1.5 三遠ネオフェニックス戦、感想
バスケットボールはエンターテイメントだ。勝っても、負けても、楽しかったらそれでいいではないか…と考えて、これまで無責任な発言もしてきましたが、コートで体を張って戦っている選手たちは本当に命の危機と隣合わせでプレーしているんだなと教えられた一戦でした。命を掛けてでも頑張って、声出して、一勝をもぎ取りたいかと聞かれれば、そんなことはない、バスケットで命を落とすなんてとんでもないと、そう思うのが当然で、僕たちは改めて、僕たちのヒーローであるバスケットボール選手たちの笑顔だったり、戦う闘志、これまでの努力、感情、チームの力、人の力に、心を動かされてきたのだなと実感しました。
ハビエル・カーター選手が無事で本当に良かった。ご家族だって、お子さんだって、いつもカーター選手の応援に来ていらしたのを知っています。滋賀のブースターさんだって、世界中のカーター選手のファンだって、友達だって、親戚だって、カーター選手を失う訳にはいかないのです。
バスケの神様はなかなかレイクスに微笑んではくださりませんが、最悪の事態だけは逃れることができました。
今日の試合は中止扱いになってしまいました。
選手たちのメンタルがどこまで回復できるかは分かりません。ブースターさんたちの中にも“怖さ”や“不安”を感じてしまった人もいるかもしれません。
少しバスケットボールから離れてみるのもいいかもしれません。バスケットボールの海はいつでもそこに広がっていますので。
滋賀レイクスは、その海の上で戦っています。命がけで戦っているのです。怖かったら逃げる、それも正しい判断です。気持ちが整った人から、また一から準備をし、戦いに向かえばいいのです。
誰でも怪我とか、死は怖いものです。
しかしバスケットボールにはルールがありますし、様々なプロの仕事の中で見守られて成り立つゲームです。言ってしまえばエンタメですし、本来は皆が笑って、感動して、楽しむためのものです。しかし、人体を酷使する過酷なスポーツでもあるのです。
僕はこれからもバスケットボールの海で生きて行きたい。プレイヤーでもコーチでもオーナーでもスタッフでもなく、ブースターでもオタクでもメディアでもカメラマンでもないけれど、遠く離れた無人島でこっそり配信を見守る遭難者だとしても、このバスケットボールの海を愛し、風を心地よく感じ、太陽に照らされ、ハートを掴まれ、滋賀レイクスというフラッグに誇りを持ち、明日からも生きていきたいです。
皆様の心身のご無事、ご安全を祈っております。
GO!GO!LAKES!
ではまた!