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田臥勇太の時代、富樫勇樹の時代、、、

今週末に行われます、Bリーグファイナル!

ついに、今シーズンの Bリーグチャンピオンが決まります!

宇都宮ブレックス vs 千葉ジェッツ!

今週末の対戦(2戦先勝方式)で、勝敗をつけてしまい、チャンピオンチームを決めるのがすごく「つらい」…という気持ちもあります。

勝者は、生涯、華々しい「栄誉」として、歴史に名が刻まれて行きますが、
敗者にとっては、大きな大きな舞台(アリーナ)で、ただただ悔しい、どこにもぶつけることの出来ない思いを、ただ噛みしめるだけ、、、という姿を、これまで何度も見てきたからです。

あまりにも、「敗者」に対するリスペクトが、これまで過去3シーズンの Bリーグファイナルには、私は感じられませんでした。

それは、これまでのファイナルが、横浜アリーナというような中立地の、大きなアリーナで、「一発勝負」でチャンピオンを決めていたからという、ルールのせいでもあったと思います。
バスケットボールという流れが大きく影響してくるスポーツで、その1試合、その一瞬だけ 「流れ」が掴めなかったチームが、挽回をする余地もなく、あわや完全に「無力」な状態で、一瞬にして (ほんの5~10分の出来事で)敗れてしまい、シーズンを終わらせてしまっていたからです。

しかし、今シーズンは、Bリーグファイナルとしては「初」の、『2戦先勝』方式が採用されています。
日本男子バスケ界にとっては、歴史が動いた大きな出来事かもしれません。

これまで、Bリーグが始まる前のリーグ、JBLとかNBLでは、複数回対戦によってチャンピオンが決められていた記憶がありますし、(bjリーグは一発勝負でしたが、両ブースターさんたちの作り出すファイナルの “お祭り感” が最高でした…!)
現に、日本女子バスケのトップリーグ、Wリーグでは、『2戦先勝』方式で、今年もチャンピオンが決められました。

やはり、その時に印象的だったのは、「敗者」も同じコートで、試合後も、しっかりと「リスペクト」されていたことです。
それを証明するのが、試合後に、ファイナリスト全員で撮影された『集合写真』ではないでしょうか。😊

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今回のBリーグファイナルでは、日本男子バスケの『時代』を創った、二人のスター選手が、それぞれのチームで、リーダーとして、キャプテンとして、対戦することになっています。

宇都宮ブレックス、田臥勇太選手と、
千葉ジェッツ、富樫勇樹選手です。

間違いなく、日本のバスケットボール界で、ひとつの『時代』を創った、
輝かしい「実績」と、それに見合った素晴らしい「スキル」や「カリスマ性」、「リーダーシップ」を備えた選手たちです。

しかし、彼らが歩んできたバスケットボールの時代的背景、、、といいますか、
社会が作り上げた、彼らへの「期待」や、メディアなどでの「盛り上げ方?」「持ち上げ方?」は、違っていたと思います。


『田臥勇太選手の時代』は、漫画「スラムダンク」ブームと重なり、「高校バスケ」をすごく美化し、ドラマティックに演出(?)して、その時代のスター選手を持ち上げていました。
もう、田臥選手なんて、その時代のカリスマ中のカリスマです。田臥選手や、能代工高を特集したテレビ番組(もちろん地上波!)も、すごくたくさん特集され、放送されていました。

先日のBリーグセミファイナルを見ていても、川崎ブレイブサンダースの篠山選手や辻選手、宇都宮ブレックスの比江島選手なんかは、その『時代』が創り出した空気(社会)の中で生まれた スーパースターたちです。
いわば、『高校バスケ』という『物語』の『主人公』たちが、学生バスケを経て、実業団、プロバスケ、、、そして、日本代表へと進む 「成長ストーリー」を楽しむ、、、
そんな時代でした。

試合後の「コメント」や「表情」をみていても、
やはり彼らは、勝っても負けても、物語の『主役』なのです。
そこから様々なサイドストーリーが生み出され、メディアを華々しく盛り上げてくれるのです。。。

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一方、そんな日本の「学生バスケ」の世界 (物語) を歩まなかった 世代ナンバーワンプレイヤー、『富樫勇樹選手の時代』、、、があります。

富樫選手は、中学時代、新潟県の本丸中学で、日本一を達成。その後の進路として、「アメリカ」 の高校を選択しました。。。✈🇺🇸

そこには、先述した、「田臥勇太選手」のアメリカ、NBA挑戦、、、という『道』が出来ていたから、、、
そういう『時代』の風潮が作られていたから、、、
という背景もあったと思いますが、

この富樫選手の「アメリカ進学」が、
これまでの、日本の「学生バスケ」からスター選手を生み出す…というメディアの目を、
「海外」へと向けさせるきっかけになったような気がします。

そんな 富樫選手のビジョンの先には、
『プロバスケ選手』(お客様からお金をいただいて、バスケットボールのゲームを魅せる、喜んでもらう…)としての『プロ意識』ですとか、『海外』のバスケットに積極的に挑戦する、常に意識を『海外』に向けておく、、、といった気持ちが、すごく強く働いている気がします。

だから、Bリーグの試合も『バスケットボールSHOW』の、ひとつなんだ。(プロ意識!!)
勝っても負けても、お客様を楽しませ、バスケットボールの楽しさを伝えるんだ。
という気持ちが、すごく感じられます。

試合後に、対戦相手チームのところへ一目散に向かい、真剣勝負を終えたライバルたちと、「笑顔」でハグをし、健闘をたたえあう姿は、見ていて感動させられるシーンです。

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辻選手や比江島選手の試合後の表情、振る舞いと比べても、「意識」の違いを感じることができます。(辻選手たちは、試合が終わって、しばらく時間を置いてから、後日、改めてライバルたちと健闘をたたえあうタイプだと想像します…。)

それは、どちらが良くて、どちらが悪いというのではなくて、その『時代』が生み出したスター選手たちの、素直な感情表現、リスペクトのし方だと思いますし、エンターテインメントでもあると思うのです。
涙と感動の、ドラマティックなフィナーレもいいですし、
ざっくばらんな、笑顔で、フレンドリーなフィナーレもいいと思います。


『宇都宮ブレックスvs千葉ジェッツ』のファイナル(決勝戦)は、どんな結末がまっているのでしょうか!

『田臥勇太』と『富樫勇樹』という、二人のスーパースターたちが率いるチームの対戦に、
バスケファンの胸は 踊り出さずにはいられません!💃🏀💕

みなさんも、ぜひとも
ご注目お願いいたしします!😊

(チーム広報さんの盛り上げ方も、それぞれの「色」があって面白いですよね。😉)



それでは今回はこのへんで✋

Bリーグファイナルを楽しみましょう!🏀✨



おやすみなさい、、、