「正義」は「悪」にもなる。
価値観のお話。
よく「正義」がどうとか言われますが、僕はこの「正義」や「正義感」という言葉が嫌いです。この言葉を本気で使っている人は、ちょっと信用できないです。*例えとかで使う分にはいいのですが。
いろいろな人も言っているので、決して僕だけがそう思っているわけではないですが、「正義」ってただの自分の価値観の押しつけだったり、何かを正当化しようとする言い訳でしかないのです。
あなたの「正義」は必ずしもほかの人にとって「正義」ではなく、場合によっては「悪」にもなり得ます。
政治家が「正義」をかざしたり、「正しいことをするには選挙で勝たないといけない」と言ったりするのですが、「あなたが正しいと思っていることが、他の人も正しいと思っていると思うなよ」と思うわけです。
自分が正しいと思うことをやればいいのですが、それを人に押し付ける人は、正直残念でしかありません。
戦争だってお互いの価値観に基づけば、それぞれが正しいと思ってやっているでしょうし、普通の喧嘩だって、政治だって、それぞれが正しいと思ってやっている。でも正義や正しさをかざすことは、対話を拒絶しているのと同じであり、相手を理解しようとしないことと同じなんだと思っています。
異文化に身を置けば、「日本的には正しいことが、異文化では(文化的に)悪」になることもあるのです。