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食べ物がなんにもないから仕方なく自販機でコーンスープ買った話

会社のおじさんが入院して、パソコンを届けて欲しいという依頼を受け、とある病院を訪れた。
入り口にあった消毒液をノールックでひと押ししたら泡のタイプでかつ思いっきり出てしばらく入り口で手に馴染もうとしない消毒液と格闘した。
この時点でお腹は結構空いている。
無事面会を終え、グーグルマップの案内に従い、家の近くのバス停まで1本で運んでくれるバスのバス停で待っていた。

はずだった。

グーグルマップが示す時間のバスが時刻表に見当たらなかったがほかにバス停も見当たらないので少し不安になったが私はその現実を受け入れずにそこで待った。なぜか。すると目の前を目的地行きのバスが通過してちょっと先のバス停に止まった。
しまった、またこれか。
なんども京都で経験した。反対方向でバス待ちスルーパターンだ。
20分後に次のバスが来るみたいだからコンビニで何か食べ物を買いたいと思って、遠くに見える少しカラフルなよこしまの光をセブンイレブンだと仮定してそちらに向かった。
2台並んだ自動販売機の光だった。それ以外は住宅とスナックだった。スナックがやたら多かった。
閉まっている店も多かったが、こんな住宅街にスナックがひしめき合っているなんて。
病院が近い、駅からはちょっと歩く、この辺になぜ、スナックがたくさんあるのか。ターゲットは、病院患者か。面会者なのか。医者か。医者か!

最初に出迎えてくれたのは、
スナック「インディラ」インドを思い浮かべてしまう不思議な名前だ。
次に、中華屋さんかと思って近づいたら、
歌える居酒屋 「参来津」来々軒かと思った。でも、サンライズ日本、嵐のような名前だった。
どうしようもなくなにも見つからないので、仕方なく自販機で買える食べ物に近い飲み物、コーンスープを買い、またバス停に戻るのである。

バスに乗り一駅もしないうちにファミリーマートを発見する。イトーヨーカドーも発見する。たしかにこの道通った。来るとき通った。
やはり私は致命的に地理がわからない。
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