かじあん(翻訳&ライティング)

エッセイやニュース記事の翻訳、ライティングをしています✏️noteに綴るのは、日常でふと感じたことや、過去の摂食障害のこと。ひとりごと感覚で、ゆるーくね。

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最近の記事

【アートからの学び】冷たい霧のなかで、モネが見たもの

すっかりアートに夢中になって、8年程が経とうとしています。 そんな中でも、私のなかで“不動の1位”を誇りつづける、大好きな絵画があります。 モネの『テムズ川のチャリング・クロス橋』です。 この作品は、モネが1899年から5年にわたってロンドンを3度訪れ、制作に励んだ連作『チャリング・クロス橋』のひとつ。 冬の深い霧のなかに光が差し込み、橋をわたる機関車の煙がぼんやりと浮かび上がっています。 モネはこの連作を制作する際、あえて冬を選んでロンドンを訪れていたそう。ですが、冬

    • 【アートからの学び】唇って、なんだろう

      これは、中国出身のアーティスト、RASIKIさんが個展「Red Lips」を開催された際に出逢った言葉です。 この個展は、2023年の京都グラフィーの一環として開催されていたもの。同イベントで別の展示を訪れた際、会場に置かれていた「Red Lips」の宣伝用ポストカードの印象があまりに強烈で、仕事終わりに無理に時間をつくって足を運びました。 力強く、どこか痛みを感じさせて、だけど、だからこそ美しい。 そんな雰囲気を感じさせるポストカードは、当時摂食障害からやっと完全に自

      • 親への感謝とモヤモヤ、両方を抱えながら生きていい

        摂食障害に悩む方々のお話に耳を傾けていた頃、よく聞く言葉がありました。 「親に感謝しなければいけないのは分かってるけど…」 「親のことを責めたらダメだし…」 そんな言葉を聞くたびに、「親に感謝しましょう論」とは、一体何なんだろうと、よく思ったものでした。 親への感謝、本当に“すべき”もの?生んでくれた恩、育ててくれた恩、大学に行くのを許してくれた恩など、振り返ると親が私にしてくれたことは、山ほどあります。だから親には感謝しているのですが、「親に感謝しましょう論」には、2

        • 多様性について執筆しながらも、すべてを受け入れる難しさを感じている

          さまざまな媒体の執筆に関わらせていただくなかで、“多様性”をテーマにする機会が増えました。例えば、LGBTQ+、性別、人種、そして働き方などなど、多様性に関する議題は、数えきれないほどに溢れていますね。 私自身、その多様性への理解を促進していきたいと思うライターのひとりです。摂食障害を経験し、同じ病気に苦しむ方々の悩みを聞くなかで、社会に存在するスティグマが、個人におよぼす影響は、嫌ほど実感してきました。 ですが、「こういう人もいるんだから受け入れてほしい」「どんな人であ