【構想】" 絶望三部作 "『Evermore』の第3部『イタリア旅行記』のご紹介!
すでにお知らせを済ませておりますが、私、梶モードの初小説『メニー・クラシック・モーメンツ ~ Many Classic Moments ~(以後、MCM)』のスピンオフ作品を、近々(!?)公開しようと考えております^^
前々週より「3週」に分けて、各スピンオフ作品の構想やテーマ、内容をちょこちょこっと、ご紹介させていただきたいと思います。
※ ちなみに、前回記事は「こちら」になります~★
▶ Evermoreは ” 絶望三部作 ” に…!?
MCMのスピンオフ作品は「三部作」になる予定です。すべて「有季」の視点で物語を紡いでいきます。
三部作の構成は、以下の予定となっています。
第1部:猫のいる風景
第2部:ガッタ・メイク・イット(ライフ)
第3部:イタリア旅行記
▶ 第3部:イタリア旅行記
第3部では、有季のひとことがきっかけで出かけることになった「イタリア旅行」について、紀行文チックに綴っていきたいと思っています。
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思っていたよりもずっと短かった「ふたりの想い出」を、こういった形で残すことができて、本当に良かったと思っている。
『メニー・クラシック・モーメンツ』第3章:真っ暗 より抜粋
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有季にとっても、シュンにとっても忘れられない、ふたりの幸せだった ” 最後の時間 ” をファンタジックに描いていきたいと思っております。
作品名:イタリア旅行記
第3部の構成は、上記、全3章の予定となっています。
第1章:いざ、イタリア
その年の秋、ふたりは本当に「ローマ」へ、行くことになった。
遠出するついでに「イタリアの主要都市をいくつも回ろう」ということになり、結局、10日間を費やす、大旅行となってしまった。
『メニー・クラシック・モーメンツ』第2章:吊り橋 より抜粋
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第1章では、MCM(本編)にて綴っていた上記部分の物語について紡いでいきたいと思っております。
上映から半世紀以上も経つ ” 不朽の名作 ”『ローマの休日』の鑑賞後、有季が唐突に「…、ローマに行ってみようか?」と言い出しました。
シュンは最初、きょとんとその言葉を聞いていたのですが、彼もまんざらでもなく、ふたりはその年に「イタリア」へ行くことになりました(意外と!?行動力のあるふたりですね^^)。
劇団鐘楼のコラムニストでもある有季は、本場のオペラをミラノの「スカラ座」で鑑賞することを楽しみにしていたようです。
一方、シュンは大好物のマルゲリータをナポリでたらふく味わうことを旅の目的のひとつとしていました。
料理好きな彼らしい、旅の楽しみ方ですね。
そのほかにも、ふたりは、
ローマ(映画の聖地巡り)
ピサ(斜塔)
バチカン
ヴェネツィア
ポンペイ遺跡
等々、イタリアの主要観光地へ訪問する予定となっています(本当に大旅行でしたね^^)。
シュンはこの旅行中、ある神秘的な体験をすることになります。
それは、彼が中学校の頃から取り憑りつかれるように愛していた ” 絵画 ” を前にした「フィレンツェ」での出来事…。
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手入れの行き届いた中庭に、凛とした回廊。麗しくも堅実性が感じられるそのビジュアルから、瞬時にここがその病院だと判別できた。
そして、自分の最期を迎えるのはこの場所であるということを、なんだか遠い昔から知っていたような気がする。
『メニー・クラシック・モーメンツ』第5章:もぬけの殻 より抜粋
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本編において最も解読に困難を要する(!?)部分を、シュンが心から愛する絵画作品を通じて、答え合わせをさせていただきたいと思っております。
第2章:台風
第2章では、旅の終わりに訪れた ” ミラノ ” の話を中心に描いています。
その街の中にたたずむ教会でシュンと有季は、レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作品のひとつ『最後の晩餐』と出会います。
仕事柄、ふたりとも芸術鑑賞は趣味のひとつとなっていたのですが「シュンには自分に見えていないものが見えている」、そのことに気付いてしまった有季は、彼がどこか遠くの世界の住人であるかのような感覚に陥ってしまいます。
そんな彼との旅の最終日、日本で「台風」が猛威をふるっているニュースを耳にします。
果たして、ふたりは無事に日本へ帰国することができるのでしょうか…。
第3章:いつの日か、パリに…
第3章は、” 帰国後 ” のふたりを描いています。
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僕は、あっけなく死んでしまった。
まだ、20代後半だったし、やりたいことだってそれなりにあった。やらなければいけないことだって残されていたはずだ。
グラフィックデザイナーとしての仕事も、少しずつ、ひとりで任せてもらえるようになっていたし、いつか有季(ユウキ)とパリにも行ってみたかった。
『メニー・クラシック・モーメンツ』プロローグ より抜粋
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どうやら、シュンはフランスの「パリ」へ旅行することを楽しみに、この世を去るまでの日々を送っていたようですね。
ひとりで、ではなく、有季と一緒に…、そのことを彼は人生において最も重視していたようです。
そして、この大旅行の終わりに、主人公「有季」の心に去来した思いとはいったいどのようなものだったのでしょうか。
「有季が送ったシュンへのラブレター」ともいえるようなストーリーを、本編、スピンオフを通して、真に ” 最終話 ” となる本章にて、丁寧に綴っていきたいと思います。
▶ 只今、制作中です…
第3部は、本編における「第2章:吊り橋」の一部で紹介したイタリアへの旅行の詳細と「プロローグ」部分の根拠(伏線回収)が描かれています。
有季とシュンの「最高に幸せなひととき」を心血を注いで紡いでいきます。
ぜひ、本編と照らし合わせながら、スピンオフ作品も楽しんでもらえたら、と、思っております^^
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スピンオフ三部作の第3部 ” イタリア旅行記 ” のご紹介は以上となります。
お時間がございましたら、本編部分にあたる、梶作品を覗いていってもらえると嬉しいです^^