国旗のデザインと色彩に表現されている各国の思想
昨日のお話では、近未来とファンタジーへの色彩心理を書いてみました。大きくは色彩感覚は、時空を感じても共通認識があるというように、人類的に近しい色彩心理感覚がある。(あら、だんだん話も大きくなってきてしまっているようだが、そうなんですよ!)ある意味、「当たり前」みたいに発信され、受け止められているので、実は気に留める間も無く、「色彩言語」はほぼ「世界共通語」?!であると。…一度、言い切ってみましょう。(更に詳しくは、またの機会に展開するかもということで)
今回、注目したいのは、「国旗に使われている色彩」。ワールドカップやオリンピックなどなど、国際的な舞台では、国名と国旗で、その国がイメージ&認識されやすくなっていませんか?もし、国名だけでは何ともその国をイメージしにくい。国旗は究極にその国を表現しているアイコンとも言えます。
国旗をデザインすることを想像してみてください。基本的には「限られた面での平面構成」だいぶ究極的に、その面にその国のイメージをデザインするということ。平面構成なくせして、掲げられるところは、広くて高く見渡せる空間へと踊り出されるわけで、裏表の両面が見られる。デザイン的には、ピクトグラム的な要素もあり、遠くから見てもわかりやすく、明確に。他国と似ていると混同するし、他国との関係性があるなら同調も必要。などなど、デザインはシンプルにしたいけれど、盛り込む要素が深くて壮大なのですね。
デザインそのものでは、ラインや分割やパターンやシンボルマーク的なものでの構成が多く、言ってしまえば、その他の「思想的」なことは、もう「色彩」での表現で、伝えるしかない!…なんてことを、色彩心理の探求中に気がついてしまった私は、一時期「世界の国旗」にハマっていました。
この国の国旗は、なぜ?このデザインなのだろう?
と読み解いてみると、そこには、その国の歴史や思想や目指したい国の姿。が実はとても明確に表現されているのです。歴史的背景は、独立などの場合はデザインパターンや色で一部に入れられていることが多く、思想的なところでは、例えば「白色」は「自由」・「平和」・「誠実」などの表現になっていることがほとんど、共通的に認識されているところでもあります。
国旗を見て、伝わってくる印象が、「その国の言わんとするイメージ」になっているはずなので、みなさんの受け取るそのイメージは、ほぼ近しい。世界の国旗にハマっている頃に、世界の国旗の意味(←明確にそれぞれにあります)とデザインを研究(というほどでもないですが、確認?!)してみたところ、本当に見事なほどに、国旗の色に、その国の思想が現れていたのです。そのインプットを全般的にしてみると、逆読みで「国旗のデザイン」から「各国の思想」が読み取れるようにさえ、なってきます。
ということで、ワールドカップの観戦中?!各国の国旗のデザインや色についても、ちょっとだけ注目してみてください。各国の国旗への思いやデザイン性の高さに気がついてしまいますから。(とくにデザイナーのみなさんなら、シンプルな中の深さに、興奮間違いないほどです?!)