【介護保険】区分変更申請で意識していること
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今日は介護保険の区分変更申請について私(ケアマネジャー:以下ケアマネ)が意識していることを書いてみたいと思います。
「区分変更申請」とは、介護保険の認定を受けている方(利用者)の状態に変化があり現在受けている認定結果とは明らかに異なる状態になった際に行う申請のことです。
私はケアマネとして、区分変更申請を勧める際には利用者の状態悪化に伴い本人・家族が介護サービスの利用追加を強く希望した場合、もしくはケアマネの目から見て介護サービスを追加・変更した方が良い場合に限っています。
特に後者(ケアマネの目から見て~)に限っては、具体的な支援策を踏まえ利用者・家族へ説明し、同意を得られた上で区分変更申請の必要性についても説明。サービス追加・変更、区分変更の両方に同意が得られた場合にのみ区分変更申請を行っています。
あくまでも「状態悪化」=「区分変更申請」という考え方はしていません。
これケアマネの多くは理解頂けると思いますが、状態悪化だけでは区分変更申請の必要性としては不十分だと思っています。
その理由は以下3つ
現在の介護度でも十分支援できる可能性がある
介護度が上がることで利用者の金銭的負担等が増える可能性がある
介護保険申請には公費が掛かっている
1.はアセスメントをやり直した結果、必要な支援を精査すれば十分既存の介護度で支援できる可能性があるということ。介護度が上がらずとも支援の幅を広げる方法はあるので、そこの精査が先だと私は思います。
2.は施設系サービス(通所・短期入所等)を利用されている方は単純に介護度が上がれば利用料も増加します。微増と言えば微増かも知れませんが、その微増が長く続くことも視野に入れた上で本人・家族には説明しなければなりません。
3.意外と見落としがちなのがこの「3」だと思っています。介護認定を行うには認定調査員への報酬・主治医への報酬・介護認定審査会員への報酬が発生しています。自治体によって違いはあるものの利用者一人当たりの申請に対して「2万円前後」の公費が掛かっています。
この1~3を認識した上で、それでも必要性があれば区分変更申請を行う。
特にケアマネは「3」への認識が大切だと個人的には思います。日頃から利用者に適切なケアマネジメントを心掛け、目標の経過を確認しながらモニタリングを継続しているのであれば、区分変更申請についても適切なタイミングで行う意識が大切です。
ケアマネは何にいくら程度費用が掛かっているか。その費用がどこから捻出されているのかまで意識し極力「無駄」を無くす意識も持つことで適切な介護保険の利用に繋がると思います。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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