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在宅介護の限界は?

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「在宅介護の限界は誰が決める?」をテーマに書いてみたいと思います。

私は在宅介護17年のケアマネジャーです。施設で働いた経験がなく、自宅で過ごしている方の支援だけを専門で行ってきました。

理由はいくつかあるのですが、一番は「住み慣れた自宅で如何に長く過ごすことが出来るかを一緒に考え続けたい」と思っているからです。

ただ、在宅生活に限界を感じ施設入所される方の支援も度々行っています。

では何を基準に在宅⇒施設になるのか?

これまでの経験を下に今日は掘り下げていきたいと思います。

この記事は
・家族介護者さん
・(新人)ケアマネさん

の参考になるように書いていきます。


一人暮らしの在宅の限界


これは明確で一人で食事と排泄が出来なくなったら限界です。

在宅ではどれだけ介護サービスを取り入れても生活の全てを補うことは出来ません。

ましてや介護サービスが関われるのは1日24時間のうち、どんなに多くても数時間。この数時間で生活の基盤を整えるのは基本不可能と言っても過言ではないと私は考えます。

一人で食事と排泄が取れない状態というのは、生命維持を一人で行うことが出来ない状態とも取れます。

なので、お一人暮らしの方には「ここで生活続けたければ、自分で出来ることは極力自分でやりましょう」と伝え続けています。


同居家族がいる方の在宅の限界


これは介護者が限界を感じた時です。

どれだけ重度な状況で介護に要する時間が多い方でも、家族介護者が介護をし続けられている間は在宅を続けられます。

もちろん介護サービスを柔軟に調整しつつ、介護者の負担を軽減することは必須です。

介護者が倒れてしまっては、そこで利用者の在宅生活は終了となる可能性が高まります。

だからこそ、私のように在宅のケアマネジャーは利用者だけでなく介護者の体調や生活にも気を配ります。

逆に言えば、どれだけ軽度な支援で在宅生活が営めそうな利用者でも介護者が限界と感じればそこで在宅生活は終了となります。

介護サービスを利用したとしても、一人暮らしの方と同様に生活の全てを支援することは困難です。

そうなった時には介護者の力を借りる他ありませんが、この場合本人に一人で生活する能力があったとしても家族が同居している場合には早々に在宅生活が困難になる場合もあります。

なぜなら、その家の生活は利用者本人だけのものではないから。

だからこそ介護者(家族)が限界を感じた時が在宅の限界です。


一人暮らし・同居家族がいる場合、双方の共通点


利用者自身が努力をしなければ、在宅生活はすぐに限界が来るということ。

独居の場合、意欲が低下しダラけた生活をしていれば、年齢を重ねれば重ねるほどあっという間に食事や排せつが自ら出来なくなります。

同居家族がいたとしても、家族の協力を得られない状態であれば同じく在宅生活は終了です。

私見ですが特に同居家族がいる場合、これからよりシビアな状況になるのではないかと思っています…。

これからは如何に要介護状態にならずにギリギリまで健康を保てるかが本当に大切な時代が来ます。とてもシビアな時代です。

だからこそ、健康に目を向けて「介護予防」に意識を向けることが重要になると思います。

ここら辺についてはまた別の記事で書きます。


まとめ


在宅生活の限界は

・一人暮らしであれば食事・排泄が一人で出来ない
・同居家族がいても介護者が限界と決めたら

だと思います。

正直、在宅を続けたいという強い意志が本人にあれば一人暮らしは何とか出来ますし、家族が最期まで自宅でみたいと思えば在宅介護は何とかなります。

締めくくりが精神論みたいになりますが、実際そうだと在宅支援に長く関わらせて頂いて感じるところです。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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今日はこの辺で。

ではまた!!

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カイゾウ@現役在宅ケアマネ15年×コーチング1年❗
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