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そこに考える余地はいらない

こんにちは。介護士のyooshです。

昼食前後薬は『無い?』それとも『セット忘れ?』

介護施設では、朝食、昼食、夕食時に配薬を行うのは日常的なことではないかと思います。


僕が働いているのは、『ショートステイ』という部署なので、利用者さんが日単位でころころと替わります。

(特養であれば、利用者さんがころころと替わるということはないと思いますが)


利用者さんの入れ替わりに伴って、当然薬も変わっていきます。


薬はナースがセッティングしてくれます。

で、その後介護士が薬のセッティングが本当に間違っていないかを2重チェックします。


話のイメージが掴みやすいように、薬のセッティングについて少し解説すると、

『薬棚』がユニット内に設置されている
『薬棚』の中は4つに仕切られている(『夕食前後薬』『朝食前後薬』『昼食前後薬』『屯用薬』)
『薬棚』の4つの仕切りの中に、1つずつ、計4つの『薬箱』がセッティングされる(『夕食前後薬』用の箱、『朝食前後薬』用の箱、『昼食前後薬』用の箱、『屯用薬』用の箱)
それぞれの『薬箱』は10の枠ができるように仕切られ、利用者さんごとの薬包が分かれてセッティングされる

↓薬棚の中の様子

スクリーンショット (41)

↓薬箱の中の様子

スクリーンショット (38)

薬棚を4つに仕切ることで

『服用のタイミングの別』が明確になります。

薬箱を10コに仕切ることで

『利用者さんごとの薬の別』が明確になります。


両者を合わせると、『いつ』『どの利用者がどの薬を』服用するのかが明確になります。


一見何の問題もなさそうなのです。


でも、こういう状況があります。

『介護士が薬のセッティングが間違っていないか2重チェックしようとして』

『薬棚を開けた時に』

『(例えば)昼食前後薬の箱ごと丸々無い

という状況を見た時です。


『昼食前後薬の箱が丸々無い』

という状況からは2つのことが推測できます。

・ただナースがセッティングを忘れてるだけ??
・本当に昼食前後薬を服用する利用者が誰もいない??

です。

不要な推測から生まれる不要なコミュニケーション

答えはだいたいの場合において2.の『誰も服用する人がいない』です。

けど、100%ではないのです。

なので、推測する余地が残されてしまいます。


で、何が起こるかというと

『薬箱が丸々無い理由を』

『介護士が』

『ナースに連絡して聞く』

という行動です。


だから??

そりゃそうやろ??

と思われるかもしれません。


けど、薬箱が丸々無い理由が『明確』であれば、1秒も考えなくてよかったことです。

『不明確』なゆえに、その『理由を推測』し、『ナースに聞く』という行動を起こさなくてはならなくなりました。

ナースにしても、いちいちそんなことで連絡を受けたいとは思わないはずです。


更に、セッティングしたナースとなかなか連絡がつかないなんてこともあります。

そうなると、『薬の2重チェック』という業務だけでも、なかなか終わらないんですよね。

考える余地がないほど明確にしよう

そこで、例えば昼食前後薬を服用する利用者さんが0人で、昼食前後薬の箱をセッティングする必要が無い場合は

『昼食前後薬なし』カード

をセットしてみてはどうか、と提案してみました。


この課題に関しては、他の職員も問題を感じていたようで、受け入れられました。

なので、さっそくこんなカードを作ってみました。

↓昼食前後薬なしカード

スクリーンショット (39)

なんて単純なメッセージを発信するカードでしょう!!


けど、このカードがセットされているだけで、昼食後薬の有無について『考える余地』は『0』です。

何も考えなくて良い。

なので、何も無駄な行動(コミュニケーション)を取らなくてよい。

結果、自身のやるべき業務(薬の2重チェック)に即座に取り掛かれます。


こんな感じで、情報が明確であれば『考えること』と『行動』が良い意味で制限されます。

なので、業務を効率的に遂行していくという観点に立つと非常に有益です。


介護士の時間も、ナースの時間も奪いません。


誰でも『本当にどーでもいいこと』に使っている時間なんてないんですよね。


小さな事かもしれませんが、『本当にどーでもいいこと』に使ってる時間でも積み重なると膨大な時間を奪われてしまうのです。


ちょっとしたアイデアで、その『どーでもいいこと』が解消される可能性があるので、コツコツやってこーと思います。

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