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また一人、私を下の名前で呼び捨てにする人が、いなくなった

"ちゃん付け"で呼ばれることが年々減り
"さん付け"で呼ぶ人が増えてきた。

そのどちらでもなく、下の名前を呼び捨てされることがめっきり少なくなった。

"呼び捨て"

マイナス感情からの呼び捨ても実際存在するだろうし、"捨て"との表現を含むためネガティブな印象を受けなくもないが

多くは距離の近さ、親しみ、好意、特別な感情の表れであろうと思う。

一番に思い浮かぶのはやはり親。

単に用があって呼ばれる時、他愛のない会話をしている時、褒められる時、叱られる時。

今はその全てがいとおしい。

呼び捨てにされることで親から守られている安心感が私にはあったのだとこの頃思う。

そして

また一人、私を下の名前で呼び捨てにする人が、いなくなった。

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