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『いのちの唄』op. 3-1

動きつづける
ぼくがいなくても
夢のなかでも法螺貝に気づくぼくの鼓膜

大きな影に驚くぼくのいのち
銀杏の木に留まったのは鷹か
ぼくたちは同じいのち

いのちのせめぎあい
ぼくの首と蟻の通り道
えり無しでいのちがぶつかる

いのちは一緒にいられる
ぼくの指に蜻蛉が泊まるように

あれこれつまらないことを考え出すと
飛び去ってしまう
ぼくのいのちが他のいのちと一緒にいられるのは一瞬

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