一日一名言 No.5 [8月7日(水) 2019年/令和元年]
未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある。それに反して成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある。(『ライ麦畑でつかまえて』)
今回は、『ライ麦畑でつかまえて』からの引用。
『天気の子』でも主人公帆高が持っていた本。社会に対して不満を持つ、やるせない思いを抱える思春期の少年・少女のバイブル的作品、らしい。
ずっと読みたくて買ってはいたけど読んでいなかった本を、『天気の子』きっかけで読むっていうね。
まあそれはいい。
今回はそんな『ライ麦畑でつかまえて』の終わりに登場する、主人公ホールデンの元先生が放った一言。
これはなぜか印象に残ってるんだよね〜
「逃げたい」と、少なからず思ったことがあるからだろうかな。
ともあれ、この言葉はグサッときたね。
成熟した人間なら、たとえ卑俗で矮小な存在となったとしても、理想を追い続ける。
対して高貴な死を選ぶやつに限って、未成熟な"お子様"なんだってね。
これは今の時代だから言えることかもしれないし、今の時代でも逆の考え方、すなわち、『成熟している者なら高貴な死を選ぶ』って考え方を持っている人もいるかもしれない。
けど俺は、今回の名言を心に刻みたい。
だって、逃げるのは誰にでもできることだからね。やろうと思えば、だけど。
けれど、プライドを折り曲げてでも這いつくばって、それでも理想を追い求めるっていうのは、そう簡単にできるものじゃあないと思う。
少なくとも、逃げる、という選択肢よりは難しいと思うな。
だから、"成熟した人間こそ"理想のためなら卑小にだってなると感じた。
そして、理想を叶える、自分がなりたいようになる、自分がやりたいようにやる、っていうのは、生半可な覚悟じゃあいけないってことも同時に学んだな。
「理想を追うというのは、成熟した人間が卑小になってしまうほどのこと」だともとれるからね。
ともあれ、今回の言葉は久しぶりにズバッときた言葉だった。
やっぱり本はいいものだね。