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中国覇権

こんばんは。今回は中国の一帯一路のラストピースであるアフガニスタンや中東、中国覇権などについて引き続き語っていきます。


2021年、一帯一路の完成

一帯一路は2013年から習近平によりスタートし、中国と経済的関係を強め、貿易を行う「道」を公式に築いた国です。

すでに、米・欧州と経済的関係を強める国々は、僅かで、残っていません。

2021年の初め、中国と隣接するミャンマーは、軍制改革を行い、ミャンマーの新主導者ミンフラインは、中国・ロシアへ訪問を行い、関係強化を発表し、ミャンマーへの経済的支援・軍事的支援・貿易強化をすると発表しました。この中国の「経済的支援」というのは、一帯一路に欠かせない決まり文句で、アフリカ大陸を始め、全世界の途上国をこの言葉で、落としてきました。

ミャンマーは、「アジアのラストフロンティア」と呼ばれ、ASEAN地域の中でも最もポテンシャルを秘めた最後の国と称されていた為、中国は隣接する国として関係を結びたかったのでしょう。

シノバック普及国=一帯一路参加国

中国はワクチン外交で、一帯一路の仕上げにかかりました。シノバックという中国製ワクチンを中東と全世界の途上国、102か国へ配布。

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特に目立ったのは、UAE・カタール・バーレーン。この三カ国は、中東の中でも比較的に裕福で、米・西欧諸国側の国でした。しかし、UAEを筆頭に中国からシノバックを輸入。接種も進んでいるみたいです。

何故か。UAEは2022年にドバイエキスポを開催、カタールは2022年にサッカーワールドカップを主催。種類問わず、喉から手が出るほどワクチンが欲しかったのでしょう。

そこへ漬け込んだのが安価で大量生産されているシノバックであり、年間に20億回分を提供できる生産能力を誇ります。ワクチン外交に関して完全に米・西欧諸国より中国がリードしている展開です。

ワクチンを提供し、経済的支援も行ってくれて、貿易も盛んに行うよ。と言われてしまったら、一帯一路参加国は中国に頭が上がらないんです。ワクチンだけでも凄いことなのに。

「しかし、やはりシノバックには限界があり、UAEやカタールではワクチン接種後も感染拡大。」とニュースで見ました。自分の考え的には、変異株の影響はモデルナやファイザーも受けているので、然程変わらないと私は考えます。中国の一帯一路完成を認めさせない気持ちもわかりますが。

一帯一路のラストピースだった、アフガニスタンや中東

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一帯一路初期の画像

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UAEやアフガニスタン参加後の一帯一路参加国

もう既に、中国ー中央アジア(アフガニスタン)ー中東(UAE・カタール)ーヨーロッパ・アフリカを駆け抜ける一帯一路は完成しています。前の画像と比較すると迂回する必要はなさそうですね。迂回していたのはやはり米・西欧諸国側な中東の曖昧な関係や中央アジアでの内戦で、物流網を通すことが出来なかったからです。ラストピースがこの2年間で揃ったわけです。

ニュースを見てビックリした方も多い、タリバンと中国外相の会談。何を話した気になりますよね。中国側は、タリバンと組んで国際的に非難されるよね。でも中国がタリバンと握手し、関係強化を図る理由はあるんです。

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でも情勢不安定だった中央アジアをタリバンに支配してもらい、物流を通す方が遥かに、一帯一路構想で恩恵を受けることができると踏んだのでしょう。また、アフガニスタンは長らく、紛争を行っていて天然資源の発掘を全く行っていなかったみたいです。そこに、目を付け今後は、中国によるアフガニスタンの天然資源開発が行われると思います。こればっかりは掘り出して見ないとわかりませんが、とんでもない量の天然資源が眠っていたら。。

挑戦国から覇権国になった中国

2世紀に一回、世界の覇権を握る国は変わるっていう、世界史の面白い法則があります。

16-17世紀:ポルトガル (大航海時代)

18世紀-19世紀:イギリス (産業革命)

20世紀-21世紀初期:アメリカ(世界大戦・IT革命)

21世紀-22世紀:中国(一帯一路構想・コロナ)

歴史の推移を見るとこうなります。あくまでも中国の覇権国認定は自分の考えで、アメリカの余力がどれだけ残ってるのかは分からないです。ただ、歴史を見ると世界のパワーバランスはうまく転換しているってことなんですよー。面白いです。


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