【ミャンマー観光編PART1:寝釈迦像inヤンゴン】悪徳坊主に騙された話。
ミャンマーってどんな感じ?
初投稿なので、自分視点でのミャンマーをざっくり説明したい。
2008年に軍事政権から民主化に移管したばかりの国。民主化以降外資がなだれ込み、日系企業の進出も著しい。期待を胸に2018年ミャンマーへ訪れたが、「4G回線はビンビンだけど停電2日1回起こるし、道はボコボコ」という訳の分からない成長の仕方をしている国。ミャンマーに限らず、東南アジアに旅行にいった事がある人ならば、「真っ先に改善するべき点そこじゃねえだろ…」となった人も多いと思う。(こういう所が好き)しかし外食産業・小売店に関しては、外資を徹底的に追い出している。故に、タイやフィリピンなどにあるセブンイレブン・スターバックス・マクドナルドは一切なく、国産で勝負している為、痒いところに手が届かないのが現状(こういう所が好き)。コンビニは3大チェーン店がしのぎを削っているが、生鮮食品にあたるおにぎりお弁当がないので結構不便。レストランは謎にケンタッキーが国内に幅広く展開していたりする。ケンタッキーはバリバリの外資だが資材調達をすべて国内で行う契約だからセーフらしい。最近は規制もゆるくなり始めているとの事。バンコクの様にネオンバキバキの外資モリモリになっちゃうとなんだかんだ言って寂しい。
仏教国ミャンマー
宗教は仏教が8割を占めていて日本の寺と同じノリで「パゴダ」というものが国民に浸透している。観光名所が全部仏教関係で正直飽きる。同じく僧も国民から慕われる存在であり、永遠にお経を唱えるだけのラジオやTV番組まである。とにかくミャンマーで仏教や僧が持つ力が半端なく大きく、世界的にミャンマーが有名になった問題、「ロヒンギャ排除運動」の裏にいるのは大物の僧だと噂されている。
中井貴一に遭遇?
そんな感じで、観光をスタートした。王道の「シェンダゴンパゴダ」「スーレーパゴダ」を見た後、寝釈迦像という映画「ビルマの竪琴」の舞台にもなっていて、中井貴一が演じる水島上等兵が隠れていた寝仏像を見に行く事にした。
タクシーで寝釈迦像入口で降ろしてもらうよう頼んだけど、ここはミャンマーそう簡単には目的地まで運んでくれず、500m先で渋滞にハマりかけたのをドライバーが察してここで降りてねとの事。入口を目指して歩いていると、誤って側道に入り込んでしまい迷ってしまった。側道を歩いているとお坊さんに「日本人か?寝釈迦像だろ。俺についてきな!」と声を掛けて貰った。「ビルマの竪琴」の事で頭が一杯だったので、そのお坊さんはどこか中井貴一に見えていた。このお坊さんを中井貴一と呼ぶことにする。常識的に考えて「お坊さん=清廉潔白」という考えがあった為、おとなしくついて行く事にした。ついた先は小さな寺院だった。直感的に絶対ここじゃないと思い、中井貴一に「ホントに寝釈迦像の所?」と聞くと「そうだよ。スリープブッタ!マスター!」と言いながらニコニコ返事をしてきたので、「マスターってなんだよ…」と思いつつ信じてついて行くことに。実は寝釈迦像の周りは小さな修行寺院で囲まれており入口が非常に狭いのだ。
小さな寺院に入ると、「寝釈迦像は神聖な場所だからロンジーをはいてくれ」と頼まれる。ロンジーとはミャンマーの民族衣装でありスカートの様な物。ロンジーをはいておとなしく待っていると中井貴一が小さなバラック小屋みたいな所から「早く来い」と叫んでる。そして中に入ると、一回が倉庫の様な感じになっていた。廃材や廃タイヤがギッシリ敷き詰められていた。この時点で怪しいと思っていたが、相手はお坊さんであり絶対怪しいことはしないだろうと思いながら、二階へ通されると思わぬ光景が広がっていた。
30人ほどの小僧が、ボス僧にぶったたかれていた。
高校時代に体育会系で受けたしごきがフラッシュバックして「騙された。このままだとまずい。」と反射的に思ったが、時すでに遅し。中井貴一がニコニコしながら俺の後ろで出口をふさいでいた。とっさに「寝釈迦像じゃないよね?」と尋ねると中井貴一は「マスターに挨拶して欲しい。」との事。空気が尋常じゃなく重く逃げ出すこともできないので、しぶしぶマスターの部屋に通され、マスターと対面すると
スターウォーズに出てくるパルパティーンと同じオーラを放っている。
こんな負のオーラ漂うお坊さん初めてみた。多分80歳前後。するとパルパティーンは「今から君の為にお経読むよ♬」と年齢の割に意外に高い声をしていた。断るも勝手にお経を読み上げた。ここで察した。お経を外国人に詠んで高額請求する悪徳寺院だと。何とも罰当たりな寺院である。ブッタも助走つけて殴るレベル。そしてお経を読み終えると10万チャット(8000円)を請求してきた。学生であることを説明すると8万(6000円)チャットに値下がりした。お経に値下がりシステムがあるとは驚きだった。ATMに行くと伝え逃げ出すことに成功。中井貴一もついてきたが、寺院を出て全力ダッシュでCAFE20というお店に逃げ込んだ。ここでグリーンカレーを食べた。美味しかった。
ここのスタッフにあった出来事を話すと外国人から金を巻き上げる悪徳僧もいると言っていた。時折ポリスも来ると言っていた。あのまま中井貴一につかまってたら、パルパティーン率いるボス僧+小僧30人にタコ殴りにされていただろう。しかしミャンマーにいる99%のお坊さんはいい人で国民から尊敬されている存在であり、ほんの一部に悪徳僧がいる事だけは忘れないでほしい。観光客に気さくに話しかけてくる人は、ろくな奴じゃない。ミャンマーの寝釈迦像を訪れる機会がある方は注意して観光を楽しんでくださいね♪
後日改めて訪れた寝釈迦像
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