憧れの推しが大人になったので、思い切って書いてみる。
さくらしめじ 田中雅功様
二十歳のお誕生日、おめでとうございます。
先日、ソワソワしながら二十歳の瞬間を待ちわびるあなたをインスタライブで見て、新曲を聴いて寝ました。見事に寝坊しました。
そんなこんなで私は今、あなたに手紙を書いています。あなたに綴ります。私はあなたよりも年下ですが、ここからは失礼ながら雅功くんと書かせてください。
まず、はじめに書いておきますが、
この手紙は、あなたを褒めまくるラブレターではありません。
愛を語る手紙でも、思い出を懐かしむ手紙でもありません。
きっと普通なら出会ったきっかけとか好きな曲、ライブや遠征の思い出なんかを書くのだと思います。でも書きません。
田舎の女子高生が、ただひたすらに書いた手紙です。
どうか、受け止めてください。
雅功くん、前にnoteに書いたの、覚えてますか?
阿部広太郎さんの『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』。
私、あなたの600字もないnoteで変わってしまったんです。
人生、なんて大きなことかはまだわかりませんが、確実に。
noteを読んだあとに小説を読むのが苦手な私にでも読めるかな、なんて思って隣町の書店でこの本を買って。
『書く』ことに出逢ってしまいました。
当時中学3年生。前に出て発表したり、自分の話をすることが大の苦手だった私。
言葉にならなかった言葉を、初めて外に出せました。
自分の想いが、感情が、届くことを知ったのです。
共感してもらえること。好きだと言ってもらえること。
伝えることも、伝わることも知ったのです。
自信のなかった文章力も。ちょっととがった感性も。過去も未来も。
書いて初めて、自分を認めてあげられたのです。
その結果、1年半ちょっとで私に起こったことはざっくりこうで。
今ではTwitterのフォロワーが100人以上。リアルな友達よりもずっと多いです。
(友達も見ているプライベートなヲタクアカウントと書く用のアカウントの2つを使っているのですが、その両方を唯一知っているのが大尊敬している阿部さんというカオスなイベントも起こっています)
ギターも弾くようになりました。
真面目な美術部副部長だった私が、軽音楽部でギターを担当するなんて。
音を聴くだけでなく、奏でる楽しさも知りました。
誰かと一緒に奏でる喜びも知りました。
学力はちょっと落ちたけど。
そして。
雅功くん、もしそこに阿部さんの著書『それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』があるなら169ページを開いてください。
巻末のスペシャルサンクスも。
そこに、私の言葉と名前があるはずです。
あなたの言葉を読んで、私は1冊の本を手にしました。
今、あなたの手にしている本に、私の言葉が書いています。
600文字。原稿用紙1枚と半分。
言葉を乗せた紙飛行機は、ずっと遠くまで、
あなたの元までも飛んで行ったのです。
私は少し前まで、私はただのきのこりあんであり、話すことが苦手なただの中学生だったわけです。
でも今は。
一人の書く人間として、学生として、ちっぽけミュージシャンとして、きのこりあんとして。堂々と言葉と、自分と向き合えています。
こんなにも、こんなにも変わったのです。
ずっともっと、変わり続けているのです。
あなたの言葉で。
あなたの音楽で。
不安なとき、勇気や元気がほしいとき、楽しみたいとき、寂しいとき。
私はさくらしめじの音楽をエンジンにして動いています。
もう動けそうにないとき。
私はさくらしめじの音楽をブレーキにして立ち止まっています。
それでもいいのだと、教えてくれたのはあなたです。
田中雅功さん、あなたなのです。
だからね。
あなたに直接的に想いを書くことはしません。どうしてほしいとか、どうしていてとか、そういうことも書きません。客観的にあなたがどういう人間だとか、私にとってのあなたとか、そういうことも書きません。
それでも、それだから、伝えられることがあるような気がしてるから。
代わりに、私の小さな夢を書いておきます。
さくらしめじに会いに行く
まだライブ会場に行ったことがないから、この目で、この耳で、この足で、あなたに会いに行くこと。生の声を聴くこと。
いつまで続くかわからないこのご時世、地方の田舎、お小遣いの少ない学生である私にとって、小さな夢なのです。
どんな大人になるんだかまったく想像つかないけど。
この出逢いがもっと繋がっていくように。
もっと広い世界を覗けるように。
私はここで1歩ずつ、書き続けようと思います。
いつかお会いできることを楽しみにしています。
KaiTO
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