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星のエキストラ。って物語。

私にしかできないことって、なんだろう。

体育3(技能C+)、何か大会で結果は残したことがない。

部活美術部、すごく上手いとは誰も言えない。

テスト8位、いいほうではあるが1位との差はすごかった。

才能もなければ、努力する勇気も根性も、ない。

得意なことはなんですか?とか、好きなことは?という単純な質問に答えるのにも時間がかかる。これと言って自慢できることもなければ、目立ちたいと思うこともない。

ただの、中学生だった。

私は、「ここ」のなんなんだろう...。

住む町という居場所があって。学校という居場所があって。家族という居場所があって。地球という居場所がある。

でも、何か役割があるわけでもなく、偉いわけでもなく、求められているわけでもなく、ただ、いる存在。

「ここ」にいる75億のうちの、たった1つ。

わかりきっていることだ。そうだろう、そうだっただろう、私。昔と違って、もうこの世界は自由になっていた。たくさんの代わりがいて、簡単になんでもできて、何にでもなれるからこその、何者でもない私がいた。

もし、「ここ」に主人公がいたら。

エリート大富豪かもしれない。働き続ける奴隷かもしれない。もしかしたら小学生だったり。運動能力がとんでもないアスリート、のび太くんのような弱くて強い男の子かな。動物かも。もしかして宇宙人?

もしそうなら、私はエキストラだ。

カメラにすら映らないかもしれない。だって、75億の1つだから。何者でもない。まだ大人でもない。

居場所があるのに。何もしないで、いる。

いる。心臓が動き、酸素を取り込み、体を動かし、眠る。

生きてる。

これでいいのか?

自分に問う。

15歳とはこんなものなのだろうか。

もちろん楽しいことも嬉しいこともたくさんある。でも、進路だったり、現実だったり、いきなりナイフを突き立てられて。これが大人だと、言い聞かせる。

私にしかできないことって、なんだろう。

そんなの、どこにあるのだろう。

きっと、どこにもない。

ない。

ないかぁ。ないのかぁ。ちょっと悔しいけど、受け止める。これも無視してしまったら、きっと。きっと真っ暗闇に閉じ込められてしまいそうだから。深呼吸して両手で受け止める。大人になったなぁと、思う。

受け止めて、ギュッとハグして、わかったことがある。

ないんだったら、好きなことして生きよう。

好きなものを食べよう。

好きなことをしよう。

好きなことをたくさん見つけよう。

嫌いなことから逃げることと好きなことをするのは違うと思う。
別に逃げるつもりはないし、なんなら立ち向かって好きにしてやる。

「ここ」ではエキストラでいい。私の人生だ。人生だけは絶対に、主人公になってやる。

それで始めたのが「note」。

書いて、作って、消して、書いて。

自分が思うことを書き、思うことを作る。思いは想いになって、届く。こんな私を見つけてくれる人がいて、想いも届けてくれる。

広い空に浮かぶ小さな星が、しっかり光を届けている。

#あなたに届け

#小さな狼

今まで書いたすべてにこのハッシュタグをつけている。誰かに届いてほしいわけじゃない、あなたに届いてほしいんだ。中学生だって狼のように堂々としていられるんだ。

伝わるかはわからない。でも、届けることだけはできる。

もう1度自分に問う。

私にしかできないことって、なんだろう。

ない。ないけどさ、

私だからできることって、ある気がするんだ。

子供だから。所詮大人ぶってる中学生だから。でも、子供から大人に成長するときのもどかしい気持ちだったり、不安だったり、今しか味わえない気持ちは、いつか消えてしまう。誰もが味わってきたこの気持ちを、私を通してだったらよみがえらせることができるかもしれない。

あなたが笑ってくれるかもしれない。

あなたが泣いてくれるかもしれない。

コイツバカだなぁとか、やっぱり子供なんだなぁとか思われるだろうけど、それでも届けられることって大きいと思う。

青春お届け人。今の私だからできること。

私だからできることを率先してやる。とにかく動く。

好きなことして、あなたに届けられたら一石二鳥。

あなたに伝えられたら、大満足。

「しか」じゃなくていい。「だから」できることをやる。

これが、主人公である私の物語のプロローグだ。

                              KaiTO 

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