胸郭って何?
こんにちは。
荒木魁人(あらきかいと)です。
今回は人体の骨シリーズ第三弾の胸郭について書きます!
胸郭とは?
胸郭とは、12個の胸椎と12対の肋骨と1個の胸骨から構成されます。
簡単に言うと、胸あたりにある骨達です。
胸郭の中に心臓や肺、肝臓などの重要な臓器が多く存在します!
役割は?
胸郭には主に2つの役割があります。
胸郭で囲まれた空間には心臓や肺などの重要な臓器があり、胸郭はこれらを保護する重要な役割があります!
もう一つ重要な役割が呼吸です。
呼吸は人間にとって重要な役割を果たしており、外部から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出するプロセスです。息を吸うと肺が膨らみ、酸素を取り入れ、吐く際には肺が縮んで二酸化炭素が排出されます。
肺は内臓と異なり自力で活動できないため、呼吸において胸郭が重要な役割を果たします。
胸郭の動きによって胸腔内の圧力が変化し、肺が収縮します。
胸椎、肋骨、胸骨はそれぞれ関節を持っているため、手足を動かすのと同様に胸郭の動きが呼吸に繋がるのです。
肋骨の動き
肋骨は上部と下部で動きが異なります。
12本の肋骨の内、上から1〜6本目の肋骨を上位肋骨、7〜12本目の肋骨を下位肋骨と言います。
上位は『ポンプハンドルモーション』、下位は『バケツハンドルモーション』という動きをしていきます。
聞き馴染みがないと思うので下記で説明します!
上位肋骨の動き:ポンプハンドルモーション
上位肋骨は吸気時に上方に広がり、ポンプハンドルモーションと呼ばれます。これは、井戸のポンプのハンドルを引き上げるような動きをするためです。この動きにより、胸郭が拡張し、肺に空気が入りやすくなります。
下位肋骨の動き:バケツハンドルモーション
下位肋骨は吸気時に横に広がり、バケツハンドルモーションと呼ばれます。これは、バケツのハンドルが横に広がるような動きをするためです。この動きにより、肺の下部にまで空気が届きやすくなります。
肋骨の可動域
肋骨の可動性が乏しくなると呼吸が浅くなります。
タバコの喫煙などによるCOPDの方は肋骨の可動性が乏しいため、呼吸療法では呼吸の仕方の指導と呼吸に合わせた運動、胸骨の可動域訓練を行います。
呼吸の可動域訓練では、呼吸に合わせて肋骨の動きをアシストしていく徒手療法があります。上記で説明した肋骨の動きに合わせてセラピストが手でアシストして肋骨の動きを促して呼吸に合わせた可動域訓練を行います!
最後にセルフエクササイズは色々ありますが先ず一つ紹介しようと思います!
・キャットアンドカウ
四つん這いの姿勢になり、肩の真下に手首、股関節の真下に膝がくるようにします。
息を吐きながら、背中をできるだけ丸めます。
次に息を吸いながら、背中を反らします
※息を止めずに呼吸に合わせながらやりましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございますʅ(◞‿◟)ʃ