旅の記録と石川県の記憶④ 〜丘からの眺め〜
21世紀美術館を後にした僕は、その足で当日お世話になる宿
ゲストハウス・「STELLA」へと向かった。
行くまでにひがし茶屋街を通るのだが、
和菓子屋さんやレストラン、バー、雑貨屋、様々な店が
気持ちよく整っており歩くだけでも本当に楽しい。
特に夕暮れ時は格別で、
美しい街が描かれている絵画の中を歩いてる気持ちになった。
「STELLA」のオーナーさんは、親切でとても素敵な方だった。
宿もとても綺麗に整っており、海外からの学生さんも何人か宿泊していた。
ここを選んで正解だったと思った。
手作りの案内図がかわいい。
オーナーさんにオススメのスポットを教えていただいた。
宿で軽くシャワーを浴び数十分の仮眠を取ったら
30%だった体内バッテリーが80%近くにまで回復。朝から相当歩いた。
さて、午後の行動を開始しよう。
ここからは徒歩で兼六園へ向かう。夏の終わりの、それはそれは暑い日だったが、いくらでも、何時間でも歩ける。行き交う人も同じだろう。
数分前にシャワーを浴びたばかりだというのに、すでにシャツが汗で身体にへばり付く。だがそれすらも心地良い。
到着した頃には日が少しずつ落ち始め、暑さのピークは通り越した。
いざ入園。
霞が池、根上り松、曲水、雁行橋、
様々な風景に心が洗われていく。
空がいつもより広く感じた。
この現象は初めて訪れた地でいつも感じることなのだが、
今回もそれは起こった。
眺望台に到着。少しここで一休み。
ここからは日本海、そして能登半島、内灘砂丘が一望できる。
兼六園の中でも非常に重要なスポットだ。
素晴らしい眺め。
それにしても「砂丘」って鳥取だけじゃなかったのか。
そんなこともこの時になって初めて知る。
明日はどこへ行こうか。
金沢城、近江市場、早くから行動して市内を全て回ろうか。
もう一度兼六園に来てもいい。
だがこの時、旅の最後がまさか
日本海にダイブするとは1ミリも想像もしなかった。
=続く=
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