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高校生との対話は大人にとってはコーチングである。

こんにちは!
株式会社すみかの月館です。
教育と社会を近くする」会社を運営しております。
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私は、高校教員からプログラミングスクールに転職し、「安心して挑戦する環境を作る」をミッションに株式会社すみかを設立。学校には、探究コーディネーターとして探究学習・キャリア教育のコーディネート、企業には、3歳から大学まで届けられる教育特化型プログラムを開発しています。

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先日、人生を探究し続ける大人に少人数制で直接進路相談ができるプログラム「進路相談フェス-canau-」を北星学園女子高等学校さんにて実施いたしました。

大盛況で終わったプログラムでしたが、今回は参加した社会人(通称:サポーター)から

「今日は、とても対話的な雰囲気になった気がしました。」

というコメントをいただきました。

たしかに、北星女子高等学校の生徒たちの姿勢が対話的であり、相手に対する関心があるように感じました。一方で、フェスとしても初対面でも対話ができる環境づくりにこだわっています。
当フェスでは、相談する側である高校生が学べることはもちろん、サポーター側にとっても学べる時間になるようデザインしていることが特徴です。

社会に抗う高校生に悩む教員時代

高校生と対話することは、コーチングであることに気づいたのは、教員を初めて数ヶ月のことでした。

「何でこれやんなきゃいけないんですか?」
「めんどくさいんですけどやる意味ありますか?」
「そもそも、あんた誰?」

みたいなスタンスの生徒が多くいました。
こういう生徒に対して「うるさい。いいからやれ。」と教員として対応することは簡単だと思いました。
ただ、その対応が「人として正しいのか?」という疑問に対して私は「No」でした。
でも、一方でこのクリティカルな問いに対して、堂々と応えられるほどの考えや経験を兼ね備えていたわけでもありませんでした。

つまり、自分の中でこの答えにどう対応するかを持っていないと自分の心の中がざわつくんです。
このざわつきを解消するプロセスがまさにコーチングだと思っています。

高校生は大人にとってのコーチ

でも、コーチングはプロコーチがいるように、コーチングというのは問う側であるコーチの質が重要なのですが、なぜ高校生が適任なのでしょうか。理由は大きく3つあります。

①そもそも論を問われる。

高校生の疑問は大人では「当たり前」として考えなくなったことを聞いてくれることが多いです。

「どのように進路を選んだんですか?」
「なぜその仕事が好きなのですか?」

などなど大人になればなるほど出来上がる凝り固まった「当たり前」を真正面から問うてくるので刺激を受けます。
今回参加された新卒社員の方からも「就活でも考えなかった問いが飛んできた。」というくらい自分だけでは考えきれていない問いが飛び交います。笑
これは、高校生がまだ社会のレールに乗らない心の中から湧き出る問いを持っているため、これは貴重な財産です。

②就活では出てこない「進路」に関する質問が多い

②は上記と被る部分もありますが、「進路相談フェス-canau-」と謳っているため、①のところ例でも示したように、高校生からは進路に関する問いが多いです。

「進路」というのがミソで、就活のような
「自己分析はどのようにしたのですか?」
「企業にPRする方法は?」
「どうやったら内定もらえますか?」

みたいなノウハウ的な質問はあまり多くありません。(たまにその仕事に興味ある生徒から問われることもありますが)
むしろ、「Why?」という本質的な質問が多いです。

「なぜその会社に就職したのですか?」
「あなたはこれから何をしようと思っていますか?」

逆面接!!みたいな問いもたまに問われます。笑
どちらにせよ、「進路」という人類みな考えるテーマに関して一番しがらみが多いけど、情報量がなく、どうすればいいかわからなくて悩む世代から問われることは心に刺さる問いが多いです。

②高校生の真っすぐさに誤魔化せない。

高校生が純粋に疑問に思う問いに対して、応える際に、高校生はサポーターが誤魔化しているかどうか直感でわかる、そうです。笑
これは高校生と話すとわかりますが、大人側も本音として応えられているかどうか、自分でも気づけると思います。
「親から進路を反対されているんですが、実は〇〇へ進みたいんですが、どうしたらいいですか?」
という問いに対して誤魔化スノは難しいですよね。
つまり、高校生に話しているようで自分と向き合うことになります。

だから、進路相談フェス-canau-はコーチングの要素があると思っています。

無責任な言葉が蔓延るこの世の中に

最後に余談ですが、
この一期一会のフェス後にサポーターから

「無責任に応えてしまってよかったのでしょうか」

と尋ねられることがあります。
サポーターが発した言葉が未来を変えてしまう可能性があることを危惧されていての質問だったかと思います。
私はこの問いに関しては明確に「大丈夫です。」とお伝えしています。

というのも、サポーターが関わる関わらない関係なく、高校生は、言葉のシャワーを浴びています。
先生や親から「早く進路を決めなさい。」と言われています。
これは昔もそうでしたが、今は圧倒的に昔と違うものがあります。
それは、SNSです。
SNSでは、
ひろゆきから「働くなんてバカ。不労所得がいいよ。」と言われ、
ホリエモンから「就職なんてすんな、起業しろ。」と言われ、
YouTuberから「自分の好きなように生きよう!(キラキラ)」と言われています。

そう、つまりサポーターがいなくても無責任に言葉が飛び交っているんです。それなら、目の前の高校生を想って発した言葉や応えの方が責任ある言葉だと私は考えています。正直、高校生を変えるきっかけを与えることはできますが、あなたの言葉で高校生は変わりません。
(『馬を水辺に連れて行くことはできても、馬に水を飲ませることはできない。』ということわざと一緒。)
サポーターと話して、たった一瞬でその子の未来を前向きに変えることができたとしたら、それはサポーターのおかげです。しかし、その言葉をもとに行動するのは「高校生」です。高校生はたくさんの情報から自分が心躍る方に「自己決定」をします。

だから、大丈夫です。
単なる言葉では高校生は心は動きません。
サポーターが人生をかけて生まれた言葉だから、あなたの言葉に心が動くんです。

それは、私が教員時代に痛いほど思い知りました。(そのnoteはこちら)

だから、サポーターの皆様は、全身全霊でその高校生との瞬間を楽しんでください。
高校生と一緒に進路を切り拓いていきましょう!

まだサポーターではない皆様へ

サポーターは大学生(専門学生)以上であれば、誰でも登録することができます。
ただ、学校の要望に応じて、誰をサポーターにするか決めております。応募する際に学校の先生および弊社スタッフと審査したのちに決定いたします。

まずは、気軽にXから私にご連絡ください!
オープンチャットがございますので、お気軽にご連絡ください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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月館 海斗 | 教育と社会を近くする
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