![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/30220739/rectangle_large_type_2_8add525266b28d15b1c0cb698b240c2f.jpg?width=1200)
【最終回】うみいろノートNo.50 感謝
令和元年9月20日。
うみいろノートの初回投稿日となったこの日から今日まで、僕は毎週エッセイを書き続けてきた。
実はというと、うみいろノートを始める前まではエッセイに対して苦手意識があった。
ボイスブックプラットフォームであるWritoneでは、幸運なことに短い言葉で綴る詩が温かい人たちに評価してもらえたし、小説の方は継続の力により短編小説集『君と見た風景』製本まで漕ぎつけた。
しかし、エッセイだけはどうしても日の目を見ることができていなかった。
そもそも、そうした苦手意識の根本には自らの生活や想いを語ることの恥ずかしさがあった。
自らの語りたいことは創作上の登場人物に語らせてきた僕にとって、エッセイは等身大の自分を自身で描かねばならないというプレッシャーがあった。
また、エッセイに多分に含まれる軽快さを果たして表現できるのか、不安はいつも付いて回った。
しかし、昨年の秋にモグさんからリレーマガジンのお誘いを受けた時「投稿内容は自由」の補足があったにもかかわらず、僕は頑なに「エッセイで勝負しよう」と心に決めていた。
その効果もあって、今ではそうした苦手意識もどこかに吹き飛んでしまった。
Writers Lab “Code W”のメンバー、マガジン購読者、そして気づけば僕の友人や職場の同僚、家族までも読んでくれるようになった。こうしてエッセイがすっかり自らの表現方法として定着することは予想だにしなかった。
それほどまでに僕は温かい環境でエッセイを書き続けることができたし、どんな駄文であっても受け取ってもらえる幸せを噛みしめることができた。
今、僕は再び創作の世界に身を置こうと考えている。
しかし、その場所には以前とは全く異なる人間がいるはずだ。
血の通った繋がりを持てた奇跡。今こそ、その奇跡を創作に還元したいと強く思っている。
本日をもって、うみいろノートに一旦「。」を書く。
でも決して終わりじゃない。命の続く限り僕の物語は続く。その断片を語る時がきたら、またこのノートを開いて綴っていけたらなと、未来地図にそう記すことにしよう。
最後になりましたが、約一年間マガジンを続けることができたのは偏に皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
一度でもうみいろノートに触れてくださった皆様へ。心から感謝を込めて。
ここから先は
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/10827134/profile_cf7e577b232600c5ab69984e4daaaf50.jpeg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
《リレーマガジン》Writers Lab “Code W”
ボイスブックコンテンツ《Writone》より集まったライターによるリレーマガジン。
皆さんから大事な大事なサポートをいただけた日にゃ、夜通し踊り狂ってしまいます🕺(冗談です。大切に文筆業に活かしたいと思います)