晴れやかなまま
幸せを感じる瞬間だけを切り取っていけたらいいのになと、時々思うことがある。
買いたてのカメラ片手に街へ繰り出す時のように、瑞々しく映し出される光景に心震わす体験はきっと何にも代えがたい。
生きていくだけでも、人それぞれ大変なことが多い世の中。それは仕事だったり、関係に悩む恋人同士であったり、これからの身の振り方を考えても答えなんて見えてこない夜だったりする。インターネットの発達で、初めて見る単語や知りもしなかった現象を手軽に検索し知識として吸収する過程とは訳が違う。
正解のない連続を生きることは、時に人を諦めさせたり、絶望の淵に立たせてしまうことだってあるだろう。それでも、そうした苦しさからネガティブな感情になるからこそ、助走をつけてポジティブへ交差する道筋に向かって走り出していけるんだと心の底から信じている。
僕の書く内容なんて、これまでの歴史で既に証明されていることばかりだ。誰にも見つかっていない切り口で何かを語ることなんて、一生かけてもできないだろう。
それでも自ら考えて発信することが、“僕”というファインダーから見た世界を映し出すために必要な過程なのだ。時には強烈に新しい誰かや未知の存在に感化されてもいいから、とにかく自前のカメラを持って飛び込んでみる。好奇心を原動力にして、何に出会うかも分からない未来にワクワクしながら、見たこともない光景を心のカメラに収めてみたい。
カレンダーの西暦が変わるだけでも、人の心持ちは多少なりとも上向くことがある。そんな新年特有の不思議な晴れやかさを、今年はいつまでも持ち続けていけたらいい。
そこに賞味期限なんてない。シャッターチャンスを待つよりも、自ら動いて自分だけの特別な1枚を撮る。3日坊主にならないためにも、ここに書き記しておきたい2023年の抱負だ。
皆さんから大事な大事なサポートをいただけた日にゃ、夜通し踊り狂ってしまいます🕺(冗談です。大切に文筆業に活かしたいと思います)