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silent

現代ドラマでいうと、『オレンジデイズ』や『薔薇のない花屋』が好きな人間にとって、このドラマは元々ハマる運命だったのかもしれない。

現在放送中の“silent”に心を鷲掴みにされている。
気になったテレビドラマはなるべく観るように心がけている僕にとって、恋愛ドラマほど観ようか迷うものはない。あまりに王道すぎると住む世界が違い過ぎて、中々没入できないからでもある。

しかし、”silent”はそれらとは様子が違っていた。
主人公の青羽紬は前触れもなく高校時代の恋人・佐倉想に振られてしまうも8年後に偶然再会。しかし、想は耳が聴こえなくなっていた。紬はそんな想に戸惑いながらも、かつての気持ちを思い出しながら寄り添っていく。
一度は別れた2人が再び出会い直す物語に、僕はどうしようもなく心惹かれている。

病気や障害を抱えた恋人と過ごす物語はよくある部類なのかもしれないが、丁寧に描かれる人間模様に、彼らが抱える葛藤に、胸を締めつけられる。
場面場面の見せ場には派手なBGMがかかることなく、むしろドラマにしては静か過ぎるほど。だからこそ、二人の言葉が直接心に語りかけてくるようで、そんな時間が今は何にも代えがたい存在になっている。

こうしたドラマに出逢うと、イチ視聴者としても、書き手の端くれとしてもエネルギーをもらえているようで嬉しい。今後の展開に期待しつつ、いつかは迎える物語の終幕をこの目で見届けたい。

https://www.fujitv.co.jp/silent/



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