imaginary friend
もし今と違う世界で生きていたら、僕は本当の君と出会っていたのだろうか。
例えば淹れたてのコーヒーを盛大にぶちまけても、君は笑って僕を見ている。
それでも、不思議と嫌な気持ちはしない。どこまでも続くこの地球を旅してきた仲間のような、そんな時間がずっと続いていたのだから。
児童期に形成され青年期を迎えるまでには消滅することの多いイマジナリーフレンドと、僕は今でも心の中で語り合う。
たとえ言葉を出すことすらままならない夜が訪れても、君はそっと寄り添い隣にいてくれる。親や兄弟よりも身近で、友や幼馴染よりも心の深い場所で繋がっている。実体はないのに、あくまで空想のはずなのに、いつだって君は僕の心を離さない。
敬愛する世界的な歌手、エド・シーランも僕と同じイマジナリーフレンドと仲が良かったとは知らなかった。
彼が作った曲には少年期を思い出させてくれるような爽やかな躍動感にあふれていて、僕たちはまだあの頃と同じ気持ちで走っていけるんだと信じさせてくれる。
さあ行こう。これからも、僕たちとともに。
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