振り込みは悪か ⑥
前回、自分が振り込む以外は他家がアガっても痛くない局面が多いと前記事で書きました。
では『振り込み』とどう付き合っていくか。振り込むことは悪なのか?
ですが、とにかく振り込まないように意識して打っている人は、トップが少なく、3着が多くなる傾向があります。全ツッパのトップラス麻雀の人より平均順位で劣ってしまいます。それでは勝てないし、対戦相手からしたら怖くなくカモにされてしまいます。
どうカモにされてしまうのか、実際に私が極端に振込みを恐れているタイプと打つときに立ち回りを書きます。
振り込みを極端に恐れている人と対戦したときの対策は簡単です。それは、テンパイ即リーです。リーチしたら降りてくれるんだから即リーチです。
例えば、早い順目でテンパイして待ちが余っていた、4萬6萬だとします。萬子の234678が来たら待ちが今よりも良くなる可能性がありますが、リーチでいいです。ドラも積極的に鳴いていきます。振込みを極端に恐れている人は肉食獣に怯える草食動物です。肉食獣になってガンガン攻めましょう。
しかし、『窮鼠猫を噛む』という諺があるようにたまに、痛いしっぺ返し食らうこともあります。しかし、”窮鼠猫を噛むのは稀”です。大抵は食われてお終いです。そんなのを恐れて襲わないのはアホです。皆さんは草食動物のように怯えずにいきましょう。
でも実際の所、振り込みはしたくないのも事実ですよね。では振り込みを少し理解してみましょう。
振り込みには3種類あります。
まず、事故的な振り込み。これは避けれない、避けようがない、そんな振り込みが存在します。私は昔4順目でツモってきたオタ風の西を切ったら対面に国士無双を上がられ、次局第一打で西を切ったら人和(レンホウ)を上がられたことがあります。こういう事故的な振り込みは誰にでも必ずあるので気にするだけ無駄だし、自分も他家の事故的な振り込みで上がる事もあるので切り替えましょう。
二つ目は、避けれたかもしれない振り込みです。これが麻雀において一番しょうもない振り込みです。前記事で書いた中級者がやりがちな「純チャン3色だったから」という理由でイーシャンテンなのに押して被弾とかもそうですし、リーチ者に対して字牌を切ったら初牌だったとか、1枚切れてたけどドラだったとか、集中力が切れてきたときにやりがちな振り込みもこれですね。
三つ目は、勝負した結果の振り込みです。この振り込みは多くてもいいです。ってか振り込みはこれだけにしましょう。強い人の振り込みはほとんどこれです。しかし、なんでも勝負しての振り込みならOKというわけではありません。本当に勝負に行く価値があったのか? 勝負せずにベタオリしてた方が得だったんじゃないか?これはよく考える必要があります。しっかりと見返りがある勝負ならOKですが、そうじゃない振り込みは二つ目の避けれたかもしれない振り込みに該当しますので反省して次に生かしましょう。
このように振り込みは恐れるものじゃないのです。振り込みに恐れるあまり肉食獣にカモにされる事のないように、攻撃することを忘れてはいけません、しっかりと勝負すべきです。
どういう麻雀を打つことが平均順位を上げ、トータルで勝つことができるのか、
を次回書きます。
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