会食恐怖症のはじまり 1

会食恐怖症を発症のきっかけ・原因は人それぞれ。

私の場合は小学校の給食。
所謂、給食完食指導というものが原因だ。

もともと好き嫌いも多く、
食べ物に対して少し変わった感覚があり、
食欲がない子供だった。
そのため、給食を一人分食べ切ることができなかった。
この頃の私は「お腹が空いた」って感覚全くなかったのだ。

保護者面談では担任から親に
「魚ちゃん、全然食べなくて心配です」
と必ず報告され
「あんた、そんなに給食食べてないの?」
と親に問い詰められるのが恒例となっていた。
この頃から、食べることに対しての苦手意識というか
食べないことが悪いことなのだという感覚が漠然と
自分のなかで芽生えていたように思う。

それでも、低学年のうちは担任の先生も優しくて
「魚ちゃん、牛乳飲めたね!!」
と褒めてくれたこともあった。

そんなこんなで、小学4年生になった。
「給食を残すことは絶対に許さない」
という方針の教師が担任となり、
私にとって地獄の日々が始まった。

〈給食完食指導〉

「食べ終わるまで泣いても帰らせない。」
という言葉の通りー

掃除の時間
中休み
ずっと食べてる
食べ終わるまで
帰れない
食べろって言われても
食べれない
喉を通らない
なぜ?自分でも食べられない理由が分からない。

「一人だけわがままは許さない」
今でも頭に焼き付いて離れない担任の言葉。

私を遠巻きに見るクラスメイト達。

泣きながら食べる
食べられない
怒られる
毎日
毎日この繰り返し

そっか、私はわがままだから食べれないのか…

〈続く〉

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