会食恐怖症を自覚してから

会食恐怖症・外食恐怖症という病名を知った私は
「やっぱり私は病気なんだ!あの担任のせいで心の病気になった!?」
と病気であることを強く意識するようになっていった。

当時のインターネットでの検索では、まだこの病気についての
情報は多くはなかった。
会食恐怖症当事者の方のブログが何件か見つかる程度だった。

私以外にもこの症状で悩んでいる人がいるのか?

会食恐怖症といっても症状の程度や、食事をできる・できないの範囲は
人によって千差万別だということが分かった。


私の場合は、他人との食事・レストランといった飲食店などで食事をする というシチュエーション全般が不可能といった具合。

また、外食の予定が決まった時から体調が悪くなることが多かった。

予期不安だ。

さらに食事の席へついてからの吐気の方が苦しいのだ。
本当にこの店で吐いてしまうのではないか…!?
というほどの吐き気に襲われる。
誰にも症状を訴えることができず、爪を掻き毟りながら
必死に耐えることしかできなかった。

余談だが、私は爪がボロボロで人前で手を見せることが
今でも恥ずかしい…

発作のように襲ってくる吐き気が辛い、苦しい、怖い。
こんな辛さ、苦しさなんて味わいたくない。
怖い食事の場になんて行きたくない。

とにかく逃げるしかなかった。
家族との外食も何かしらの言い訳をし、完全に絶つようになった。
私を苦しめる原因である外食・会食を徹底的に排除すればいいだけだと、
本気でそう信じていた。


「食事ができない」ということが
この後の長い人生にどれほどの影響を及ぼすものか
私は全く想像することができていなかった。

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