"諦めない" ということ
塩澤さん
諦めることは簡単 ですよね?
だから俺は諦めませんよ 勝ちます
チーム結成初年度、JBCF初戦で森﨑英登がふと投げかけた言葉が自分の心の中で鮮明に、強く印象に残っている。
彼の確信をついたような一言は、自転車競技以外にも精通することだし、とても重要だと思う。
森﨑自身が誰かから言われて影響を受けたのか定かではないが、間違いなく自分は彼の言葉に影響された一人だ。
練習やレースにおける重要な場面、気持ちが折れそうになった時、この言葉が自分自身を「鼓舞」してくれる。「ここで諦めたら勝負にすら絡めない、こんなところで終わってたまるかよ」と
普段の練習やレースにおいてホビーレベルでは感じたことは殆どなかったけど、2021年の全日本選手権においては何度も気持ちが折れそうになりながらも、「諦めない気持ち」で耐えてなんとか完走できた。クレイジーに、泥臭く、全然かっこよくない走りだったけど、この言葉が最後まで自分を支えてくれた。
だから若手選手には念仏のように、「諦めないことの大切さ」を唱えてきた。不細工でダサくて、周りから笑われても信念を貫いていればきっと道は開ける。
自分も周りから笑われてきた、それは違う、無理だのなんだのコケにされてきた。結果が伴ってきた時、その人達は手のひらを返す「やっぱり強いね、センスあるなぁ、勝つと思っていたよ!」と 笑えてくる。
初めから自分を信用してくれている人は本当に少ないと感じるし、そう思った信頼できる人と繋がりを持てばいい。
苦しい時、側にいてくれた人が自分の味方だから。
2017年には靭帯断裂、2018年には頚椎骨折、大クラッシュ、様々な経験をしてきた。何度、自転車を降りようと思ったことがあっただろうか。そんな中でも自分の復帰を望む「また走ろう!」と優しく言葉を投げかけてくれた仲間がいたから諦めずに続けてこれた。感謝しかない
自分は人よりも才能があるわけでも、運動神経が良いわけでもない。至って普通、凡人だ。
時には才能があるものを妬み、勝者に嫉妬するときもある。それでも諦めなかったから勝つことができたし、表彰台に乗ることができた。諦めて、踏みやめたら何も掴めなかった、今までの努力や労力は意味をなさなくなる。もう少しで手が届いたのに それに気づくのは結果を掴んだ時しか分からない。
積み重ねてきたもの、想いは 諦めなければ願いは届く
" 諦めない "
言葉で書くのも、言うことも簡単なこと
実践できて、経験してみて初めてわかるこの言葉の大切さ
これからも忘れないし、自分の中で大切にしていきたい