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多様性・持続可能性・DX
ここのところ、友人のオススメ本などを読書中。
自分の中に「これからの地域産業」というテーマがあるので、どの本を読んでもそういうフィルターで読んでしまう(苦笑)。
そんなフィルター越しに見えてきたのは「多様性(ヒト)」「持続可能性(モノ・カネ)」「DX(デジタル)」の重要性と発展性。そんなん今どき当たり前なことだけど、地域社会に実装させるのは簡単ではない。高齢者には介護予防が大事とわかっていても日々続けていくことが困難なように。
でもやりようはある。そう思えてきた。
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なかでもグッと刺さっているのが安宅和人(あたかかずと)さんの「シン・ニホン」と若林恵さん編集の「次世代ガバメント-小さくて大きい政府のつくり方-」。
「シン・ニホン」では、日本の絶望的な「一人負け」状態をデータで詳細に解説しつつ、「主要先進国が当たり前にやっていることを日本も当たり前にやれるようにする」ための処方箋を具体的に提示する。
「次世代ガバメント」では、多様化する公共・社会ニーズ(コロナがさらに加速化した感もある)に応えるためには「小さくて大きい行政府」への移行を説いている。
そんな流れで読むと出口学長の人生指南も、精神科医の自殺希少地域探索も、ブルータスの自転車特集も、SDGsも全部繋がっていく。そのキモになるのが多様性・持続可能性・DXなのだ。
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「シン・ニホン」の帯にある「この国は、もう一度立ち上がれる」は、映画「シン・ゴジラ」からの意訳引用。劇中、ヤシオリ作戦でゴジラを食い止め、国内被害の大きさを受け止めた上で内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹(竹野内豊)が言った台詞「スクラップアンドビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる。」から。
コロナの影響で、世界中が「多様性」「持続可能性」「DX」の価値に改めて気がついている。実装へ向けたロードマップを地域の中でもつくっていかなくてはなあ。