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ワーケーション振り返り(大阪129日目)
大阪に戻って通常業務スタート。
まだ意識のどこかが「神山モード」のままだけれど。
さて、2泊3日のワーケーションを体験してみて、受入側として考えておかなくてはいけないポイントを整理してみた。
1)魅力的な宿泊
当たり前だが、バケーション要素として、魅力的な宿泊施設や食事は不可欠。温泉があればベターだが、マストではなく「快適な空間」であることが大切だと感じた。建物自体は古くても適切なリノベーションがしてあれば大丈夫。
そういえば、以前、東京からのお客さんから「普段、都会では自宅でも職場でも比較的狭い空間にいるから、地方に行く時は部屋が広いことを期待する」と言われたことがある。
2)魅力的な食事
まあこれも当たり前。ワーケーションの場合、比較的同じエリアに長く滞在するケースもあるので、百名店のようなグルメ店である必要はなく、「ちゃんと美味しい」店が徒歩圏内に揃っていれば十分ではないか。
3)ワーク100%への対応
ワーケーションというと、素敵なロケーションの場所でのんびり仕事・・・というイメージがあったが、人によってはがっつりとワーク100%(少なくとも昼間は)の人もいる。
そういう多様な働き方に対応できるように、ハードワークを前提に環境を整える。
例えば
・高速wifiと電源
・話がしやすい場所(web会議対応)・・・などはマストで揃える必要がある。
場合によっては、会議室・大型モニター、あるいは各種デジタル機器のレンタルなどもあると助かるだろう。
4)子育て世代の受け入れ
ぼく自身、全くなかった視点だった。ワーケーションで、数日〜数週間の長い期間にわたる場合、子どもをどこに預けるかという問題がある。できれば単に預かるだけでなく、その土地ならではの「学び」「体験」ができると保護者としては嬉しいはずだ。
例えば
・自然体験
・夏休みの宿題(自由研究)のサポート
みたいなことは、都会で働く世代からは喜ばれるだろう。
5)その土地ならではの「学び」の要素
これも、自分にはなかった視点。今回、現地で活躍している3人の方々とお話しすることができ、知識として知っていた神山町のことをより立体的に捉え直すことができたし、行政・ビジネス・住民といった様々な視点から「自分の仕事の振り返り」にもつなげることができた。
講演や視察ツアー(有料でもいいと思う)といった多様なオプションがあると、その土地でワーケーションする価値が一層高まると感じた。
6)移動の補償
地方では車移動が当たり前なので、ワーケーションの人たちに対しても「レンタカー」を勧めるケースが多いように思う。その一方で、都会に住む人たちは免許を持ってない・持っていても自信がない(ペーパドライバー)の人が一定数いる。この人たちの移動をどう担保するのか。宿泊施設や商店街による送迎など、地域資源を活かしてできるだけ移動の補償をすることが求められる。
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神山町、とっても良かったけれど、ワーケーションとしてパッケージされてるわけじゃないので、参加者側のプランニング・マネジメント力が必要だった。どんな会社にも敏腕プランナーがいるわけじゃないので、本来はなんとかして欲しいところ。
例えば、五島列島は上の要素のいくつかを踏まえてプラン化している。
今回、ぼく自身のケースを整理すると
・夏休みを使って参加(厳密にはワーではなくただのバケーション)
・個人PCを使って資料をつくったり、スマホで部下との打合せをしたりしてたので5割ぐらいはワーの時間
・3人の方との意見交換を「研修」と位置付けると、8割近い時間がワーだった。
・それなりにお金がかかる(移動費+宿泊費+食費+視察謝金+お土産等)けれど、気持ちはずいぶんリフレッシュしたし、得たものも大きかった
・年2〜4回はやってみたいと感じた
まあ、公務員がオフィシャルにワーケーションできるようになるのは、業務のデジタル化がさらに進み、もっと「働き手にやさしい」制度へ変わっていく必要があるのでしばらく時間がかかるのだろう。
それでも、やってみたことはとても良かった。各自治体のワーケーション担当にはまずは自腹でやってみることが大事かなー。何かの参考になったら嬉しい。
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