新しい県人会のあり方事例(大阪232日目)
一般的な県人会は「大勢が参加できること」「ステージ有」「できるだけ会費を安く」という条件のもと、老舗のホテルか中華料理の宴会場を会場とするところが多い。また、演歌歌手を呼んだり、参加者がカラオケを歌ったりして、宴をわいわいと盛り上げる企画が挟まれるのも定番。
この土日、ふたつの県人会に参加したところ、これまでにないタイプの、ひと工夫ある県人会だったのでメモ的に。
1)近畿宮崎市の会
街中の眺めの良いホテルレストランを貸し切って、宮崎産の食材(地頭鶏や金時芋)を使ったコース仕立ての料理を提供。乾杯は霧島の焼酎で(最初からw)
特にイベント的な企画はなく、プレゼントやお土産もなし。言ってみれば、美味しい料理をみんなでゆっくり楽しむ会、といった内容。
幹事さんの中に料理学校の幹部だった方がいて、元生徒であるシェフと相談しながらメニューを決めていったとのこと。
イベントがない分、いろんな方達とゆっくり話をすることができた。
2)近畿北浦会
某市民文化ホールを貸し切って、弁当持ち寄りの手作りの会。メインイベントは地元から神楽保存会を呼んで(予算のやり繰りもいろいろ工夫して)、本格的な神楽を奉納。とても見事な神楽で感激した。また猟師町ならではの、住民参加型の舞いもあって、老若男女が大いに盛り上がった。
神楽チームからは参加者全員に手作りの「ミニ御幣」がプレゼントされ、参加者はチームの活動を支えるため、タオルやDVDといったグッズを購入(推し活!)するという心温まる交流もあった。
いずれの会も、30-40代の若い参加があったが印象的で、特に北浦会には小さなお子さん連れの家族が5〜6組ほど参加していて目を引いた。我が子にも故郷の神楽を見せたいというニーズに応えたのだろう。
参加者の高齢化、企画のマンネリ化を課題とする会も多いなか、まだまだ県人会の可能性を感じた週末だった。