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思いを仕組みに(大阪229日目)
自分も50代後半になり、社会課題に向きう合う「思い(情熱)」を次世代の職員につないでいくことの大切さを感じる機会が増えてきているように思う。大阪事務所がとか、そういう目先のことではなく、広く自治体職員ぐらいの意味において。
自分で言うのもなんだけど、ぼく自身は決して業務処理能力が高かったり、ハードワーカーだったりするわけではない。法や制度をあまり知らない、財政がわかってない、県内団体のネットワークがない・・・それどころか、計算を間違える、誤字脱字が多い、残業は嫌い・・・ただのポンコツである。
ただ、「思い」だけは、ひょっとしたら少しばかり強みがあるのかもしれない。当事者意識を持ち、自分の力で地域・社会をちょっぴり良き方向に変えたい、という「思い」はずっと持ち続けている。
大事なことは、そういう「思い」を「仕組み」にまで落とし込むことだ。「思い」だけで仕事をしてしまうと、担当が変わった途端にモノゴトは立ち行かなくなる。「仕組み」にできれば一定期間機能する。
もっといえば「仕組み」だっていずれ古びていくので、仕組みをアップデートしたり、新たな仕組みを生み出していくような、「風土」を醸すことがより大切。民間企業でいうところの「社風」。
自治体という組織は、全国どこでも、国主導で社会が動いていた昭和の時代の風土が根強く残っているイメージがある。緻密で丁寧といった良い面は大切に残しつつ、前例とか慣習を超えて、令和の時代らしい変革を恐れない未来思考の「風土」をつくることが大切だなあと思う。そのための第1歩が「思い」。
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宮崎から大阪に戻るJAL便でのこと。
友人のSねぇが、noteで機内で使う紙コップがヘラルボニーのデザインであると書いていた。これヘラルボニーだったのね。素敵。
念の為に書いておくと、(株)ヘラルボニーは、主に知的障害のある作家が描くアート作品に関するIP(知的財産)ビジネスを展開する会社。創業者である双子の兄弟のお兄さんに知的障害があって、福祉業界のアップデートを目指してさまざまなチャレンジをしている。
まさにヘラルボニーこそ、「思い」を「仕組み」化することで社会課題の解決にチャレンジしている会社であるし、連携する企業の「風土」までも変えていく力を持っていると思う。すごい。
社会課題に向き合うことは、そもそも自治体職員の存在価値そのもので、また矜持でもあるはずなのだから、まずは「思い」の部分を強く持っているチームでありたいなあと思う。それはまず大阪事務所が、という目の前のことにおいて。
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