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ヘンタイ公務員とは何か

ヘンタイ公務員とは何か

十数年ほど前から「公務員がもう少し活躍したら世の中がだいぶ素敵になるのに」という思いを持っていました。当時はスーパー公務員という言葉が生まれた頃で、「お堅い」「縦割り」といった従来の公務員のイメージを打ち破り、町へ飛び出し、自由な発想で、新しい”価値”を生み出していく職員がさまざまな地域で活躍し始めていました。

地元グルメで大きなネットワークをつくる人、自腹で店舗を借り上げてイベントを仕掛ける人、町営レストランを立ち上げ食を切り口に活性化を仕掛ける人・・・。それらのチャレンジは「公務員はもっと自由な発想で活躍できるんだ」ということを世に示し、全国の(特に若い)公務員たちに夢と希望を与えたと思っています。言ってみれば、公務員界の大谷翔平や大阪なおみのような皆さんです。すごい!

一方で、ぼくのような平凡な発想と根性しか持ち合わせのない公務員は、スーパーと呼ばれるような、世間をあっと言わせるようなアイデアもなければ、爆発的な成果を生み出せるわけではありません。できることと言えば、せいぜい他の自治体が取り組んでいる事例をこっそりパクったり、あるいは地元企業の皆さんとわちゃわちゃ雑談しながらあんまり目立たないような悪巧みを地道に仕掛けるのが関の山なのでありました。

・・・ところが。

そんな地味〜なコソコソ、わちゃわちゃと積み重ねていくと、「丸パクリ」や「悪巧み」だったものが徐々に容態を変え、モコモコというか、ニョキニョキというか、思いも掛けない方向に枝葉を伸ばして、なんだか「新しいっぽい」ことに「変態(ヘンタイ)」していくケースが増えてきました。

はて。これはなんなのだろう。ぼくのまわりにいる(同じ匂いのする)公務員たちと話していても、いや、民間の人たちと話していても、そういうちょとした”企み”に対して、「それはヘンタイっすね」「さすがヘンタイ」という言葉がポジティブな意味で発せられるようにもなってきました。うおお。ヘンタイって?

ぼくがこれから書こうと思っているのは、決してスーパーではない公務員(特に地方自治体職員)が、こっそりヘンタイ化することで、なんだか面白い未来をつくれるかもしれない、というようなことだと思います。知らんけど。

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