丸ごと食べる「たまたま」(大阪295日目)
完熟きんかん「たまたま」の初競りが終わり、本格的な「たまたま」シーズンの到来である。大阪でも、週末にフェアを開催したところ、入荷分は完売。幸先のいいスタートを切った。
とはいえ、店舗で試食をすると「皮ごと丸かじりで食べられる」ことをご存じない方がまだまだ多いことに驚く。美味しいのに。
1989年にJA宮崎経済連がブランド化して以来、四半世紀にわたって「まるごと食べられる完熟きんかん」という果物をプロモーションしていても、まだまだ伝わっていない。それは日向夏も一緒で「実と皮のあいだの白いわたのところが美味い」ことが全然伝わらない。美味しいのに。
金柑は煮て食べるもの
柑橘の白いわたは捨てるもの
いったん定着したジョーシキを覆すのは本当に難しいものだ。そういや、チキン南蛮も「唐揚げにタルタルをかけたもの」という勘違いだって未だにまかり通っている。何のための「南蛮」やねん! *南蛮は南蛮酢のこと
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さて。宮崎産の金柑には、ざっくり3種類がある。
・完熟きんかん「たまたまエクセレント」:糖度18度以上、直径3.2cm以上
・完熟きんかん「たまたま」:糖度16度以上、直径2.8cm以上
・「たまたま」のネーミングがないもの:基準以下、もしくは別ブランドのもの
できれば「エクセレント」を食べてみてほしいが、今年は、猛暑の影響などで「たまたま」自体が例年の3/4程度しか収穫量がない見込み。「エクセレント」なんて、どれだけ市場に出回るのだろう。
もしお近くのスーパーで「たまたま」あるいは「エクセレント」を見かけたら、貴重なのでぜひお買い求めいただいて、丸ごと食べてみてほしい。ホントに美味いから。