きぼうを見上げて(大阪165日目)
都会にいると空を見上げる機会が少ないとか、田舎は空が広いとか、言うけれど、そんなん個人差じゃなかと思う。
大阪のど真ん中にいたって、空は見上げる。特に毎朝走っている自分にとっては、日々の空模様は気になるので、宿舎のベランダから、オフィスの窓から、あるいは歩く道すがら、ひょいと空をみあげて、今日の天気、明日の天気に思いを馳せる。
でも、天頂方向、つまり真上って見てなかったんだなと気がついた。
✳︎
JAXA(宇宙航空研究開発機構)によると、国際宇宙ステーション(ISS)/きぼうが、9月11日(水)19時01分頃に日本付近を通過するという。
タイミング的にちょうど駅から宿舎へ帰る途中だったので、ずっと南の空を探しながら歩いた。全体的に厚い雲が多く出ていて、全然見つけられない。
とっとと宿舎に戻ってベランダから見た方がよかったかなあ、と思いつつ、宿舎の玄関に入る直前、ふと、真上を見上げてみたら、白く光る星のようなものがゆっくりと東に向かって動いていくのが見えた。
まさかの天頂にいたよ。
そう言えば首が後ろに折れる勢いで空を見上げることってないなあ。空の底の部分、ドーム球場で言えば客席の最上段ぐらいしか見てなかった。
静かに動いていく「きぼう」が雲に隠れるまで追いかけながら、改めて空の広さを感じた夜だった。