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2024忘年会?・都大路(大阪267日目)

トップの写真は、女子レースの先導をする白バイ警察官との3ショットに浮かれている自分。レース前に何やっとんねん。

というわけで、全国高等学校駅伝競走大会(高校駅伝)の応援へ。
宮崎県からは、県予選で勝ち抜いた小林高校(男子・女子)と、九州地区代表となった宮崎日大(男子)が出場した。

これまでなんとなく観ていた高校駅伝だったが、現地に行くと、競技への理解が一気に進み、鑑賞の解像度が何十倍にもなって、むちゃくちゃ面白かった。

結果は、小林高校・女子が17位(前年は27位)、男子は小林高校が8位入賞(前年は9位)、宮崎日大高校が20位で、宮崎代表は大健闘といっていい内容。応援席も大いに盛り上がった。

特に、入賞した小林高校・男子は、劇的な8位入賞だった。

7区・アンカーの温水選手がスタジアムに入ってきた時点では9位。前を行く洛南(京都)の選手に、20〜30mほどの距離で離されたまま距離を縮めることができず、誰もが「入賞叶わずか」と諦めかけた最終コーナーの直前、誰の目にも温水選手がスイッチを入れたのがわかった。ぐん、ぐんぐん、ぐんぐんぐーんと加速し、あっという間にその差を縮め、ゴール直前で一気に抜き去った。

前年、小林高校はグランド内で抜かれて9位となり、入賞を逃した。その差7秒!入賞すれば表彰され、立派な賞状とトロフィー・記念品が授与される。9位以下には何もない。

この1年、全選手が「自分があと1秒早くタスキを繋いでいれば」と悔やみ、秒を大切にする練習を積んで(まさに「その1秒を削りだせ」の精神@東洋大)、見事にその雪辱を果たした。9年ぶり29回目の入賞。実に感動的だった。

一番手前、赤いユニフォームが小林高校男子
こんな立派な賞状見たことない!

さて。この日の夜は、宿舎で関係者による報告会が開かれ、学校関係者、後援会関係者、OB、保護者、地元県人会など60人ほどが集まった。

冒頭で、男・女それぞれの主将が、どんな大会だったかを振り返り、応援への感謝、そして来年への決意を述べた。さすがに主将だけあって意識が高く、話す内容も堂々たるもの。経験値の高い子は言語化のセンスも違うなと感心した。

その後選手は退場し、引き続いて大人たちだけの宴席となったが、そこでいろんな人たちと話をする中で、さまざまな苦労話を知る。選手集めの苦労、保護者による支援の苦労、資金集めの苦労などなど。

自分のような来賓は別として、ここに集まっている人たちはずっと選手たちを見守っている人たち。練習内容は監督に一任しつつ、その環境整備を多くの大人たちが関わり、担っている。外側を含めてのワンチーム。

たまたま隣に座った某地元企業の会長は、「男子は歴史も古いから人や資金のサポート体制ができていたけど、以前の女子はそうじゃなくて苦労してたからね。男子に断りを入れて女子の後援会をつくったんだ」と仰っていた。

今でいう「推し活」とも言えなくはないけど、もっと本気度の強いやつ。個人じゃなくて地域社会を巻き込むやつだった。

生徒の本気、大人の本気をがっつり受け取ってしまい、会が終了する頃にはすっかり小林高校のファンになってしまった。男女両方の駅伝部をハコオシするぜ。


免疫力を高めてインフルに対抗だ





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