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花くじらのおでんマシマシ(大阪253日目)

冷え込むと発動する「おでん脳」。
アホみたいだが、すっかりそういうシナプスができあがってるようだ。今日も今日とて、ぐっと冷えてきた。おでん行くべ。

大阪の大抵の居酒屋では、1年中おでんが提供されているので、どこかにフラリと入ってもいいんだけど、ふと「今日こそは花くじら」という決意がわいた。それは溜まった家事や仕事を朝からゴリっと頑張った自分に対するご褒美、のような気分。

花くじら」は大阪では超有名なおでんの名店。本店と歩店が1ブロックほどの距離で開店していて、ぼく的には席数の多い歩店が好み。


大阪では、どんな人気ラーメン店でも開店10-30分前に行けば1巡目で入れる、という経験則があったので開店20分前に店に行ってみたところ、まさかの長蛇の列。席数が多いと言っても20席しかないのに、50人近い列。まさかの3巡目・・・。あかーーーん。

歩店には長いL字型のカウンターがあって、そこから目の前のおでん鍋を眺めながら食べるのが最&高なんだが、さすがにこの寒風の中、ぼっち待ちはしんどい。
テイクアウトに切り替えよう。

この店には「おまかせおでん1000円」というお得なセットがあるのだ。

逡巡している間にも、さらに10人ほどが並んでいる。やっとられん。意を決してその列を離れ、ぐいいいと行列を回りこんで店の中に入り、テイクアウトをお願いする。なんだかアトラクションの列をファストパスで抜き去ったような爽快感!

すると店の人から「おまかせにします?それとも選びます?」と聞かれた。
なんと!
選ぶこともできるんかーい(以前テイクアウトした時は聞かれなかった)

たくさんあるメニューの中から悩みながら選んだのが以下の9個。
玉子、ごぼ天、厚揚げ、はんぺん、牛すじ、大根、もち巾着、ひろうす、タコ。
ペットボトルに出汁を入れ、具をトレーに入れてパックしてくれる。
これで1500円。安!

行列の先頭から最後尾までを眺めながら、意気揚々と帰路に着く。
これから最低でも数十分、下手すると2時間ほど並ぶかもしれない人を眺めていると「勝った!」という気がしてくる。なんの勝負か知らんけど。

でも、帰る道すがら、別の思いもわいてくる。
「こんなに安いんだったら、もっと買っておけばよかったのでは?」
そう考え始めると、後悔の念がざぶんざぶんと押し寄せる。
嗚呼、欲望の際限なさよ。
煩悩め。

一方で、なんにつけ「課題解決思考」をしてしまう自分は、
速攻「だったら具材だけ買い足せばいいんじゃね?」というアイデアを思いつく。

お。
お。
これはナイスなのではないか。
名店の出汁+好きな具材。しかも安い。
花くじらのマシマシ!

さっそく、帰り道に最寄りのスーパーに寄る。
おでんのコーナーに行き、紀文の具材から「ごぼ天」「ひら天」「ちくわ」などを買い足す。この手法を使えば、出汁がなくなるまで「おでんループ」いける。いきまくれる。いきたおせる。

ふふ。
ふふふ。
ふふふふははははははは!

勝った!(2回目)

出汁がなくなるのが先か、飽きるのが先か。
お楽しみはまだまだ続く。




宇治土産を朝食に。右のパンの名前は「宮崎」。中に地頭鶏が入っている/たま木亭





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