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2020 極私的読書 ベスト10
相変わらず仕事絡みの本ばかり読んでた1年。エンタメ欲はもっぱら映画で充足しているのが近年の傾向。
読んだのは38作(シリーズものは1作品としてカウント)。漫画がまさかのゼロ(鬼滅の刃は、ラスト23巻を読んでないので持ち越し)。
今年も先輩・友人・知人たちが本を出版。順位付けするのが失礼すぎるのでランクには入れないが(笑)いずれも日本の未来につながる仕事内容で感激し、大きな学びを得た。自分もいくばくかアウトプットできるものを持てるようになりたいもの。以下、読んだ順に紹介だけ。
・新版 地域包括ケアサクセスガイド/田中滋・岩名礼介
単なる解説本にあらず。日本、いや世界の未来を救うエキスが詰まっている。
・超成長都市「福岡」の秘密/石丸修平
行政と企業の間でパブリックを担う重要性。手数の多さがすごい。
・サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質/菊原志郎・仲山進也
「人を育てること」の本質にぐいぐいと迫る。環境づくりの重要性。
・ファンベースな人たち/佐藤尚之・津田匡保
商品やサービスの価値をどう伝えるか。宮崎の企業にもこの視点を。
・パーソナル・トランスフォーメーション/本田直之
コロナ禍に、企業人は何を考え何をやったか。本質的な問題。
ということで、以下ベスト10。
1)イノベーションの普及/エベレット・ロジャース
個別にnoteに記事を書いたように、本書を読んで頭の整理がすっきりできた。パブリックがイノベーションを普及させる重要性を再確認した。
2)シン・ニホン/安宅和人
日本の課題を世界との比較データによって明確化し、再生への道筋を示した作品。問題はこれをやり切る力。
3)Spotify 新しいコンテンツ王国の誕生/スペン・カールソン
人口1000万人未満の小国・スウェーデン発祥のSpotify。2006年の創業時にすでに世界展開を見据えている。この意識の差は教育、なんだろうか。
4)コーポレイト・トランスフォーメーション/冨山和彦
個々の企業はこのコロナ禍において、どこに注力し、何を目指していくのかを詳細に解説。前作「コロナショック・サバイバル」と併せて読むべき。
5)i /西加奈子
西加奈子さんの小説は、とてもやさしい。世界の厳しさ・課題を受け止めながら、愛で包み込む。来年はもっと読みたいなあ。
6)生きる はたらく つくる/皆川明
今をときめくミナ・ペルホネンを立ち上げた皆川明さんの回顧録。大きなブランドも小さく生まれるのだ、ということを再確認し、勇気を貰える。
7)HELLO,DESIGN 日本人とデザイン/石川俊佑
デザイン思考という考え方は、古くて新しいテーマ。正しい「問い」を立てないと課題は解決しないのだ、ということがよく理解できる。
8)逆・タイムマシン経営論/楠木健・杉浦泰
DXだとか、Society5.0だとか、私たちは新しい言葉を獲得しながら、前に進もうとするのだけど歴史を振り返ると本質はあんまり変わっていない、と肩の力を抜いてくれる本書。逆にいえば、ちゃんと本質を掴まないと言葉に踊らされるだけ、ということでもある。
9)夢で逢えたら/吉川トリコ
今年最も刺激を受けた小説の一つが「1982年生まれ、キム・ジヨン」なんだけど、よりリアルに日本におけるジェンダー格差を明確にしつつ、勇気の出る物語に仕立ててある。
10)次世代ガバメント/若林恵
公共(パブリック)の未来を予言する本書。すでにいろいろな事例は生まれていているので、より多くの地域・分野でこんなセクターが生まれてくように。
まだまだ山のように「積読」本がある。来年はしっかりと読み込んでいこう。