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産業カウンセラー養成講座に通う16

■前のエピソード》

 前回のお話の中で、余計な一言を放ったことで催眠術を受けることになった『Mさん』という人がいる。この人は産業カウンセラー養成講座のクラスメイトなのだが、白へびの催眠術体験後、自分の内面に日々起こる変化を語ってきた

Mさん
「あれからな?ちょくちょくワシの頭のキレが良くなっていく日があるんじゃけどな、やっぱ催眠の効果なんかな?」
白へび
「おお!そうですよ!良かったじゃないですか!催眠術の良さがお分かりになったでしょ?」

 正直Mさんに行ったShow催眠で、何処まで能力開発出来るのかこの白へびにとっても未知数過ぎて正確な返答が出来ない。

 僕によって催眠現象を体験した人が、その後どうなっていくのか何人も『その後』を追えないことにはやや無責任な発言をせざるを得ない。

 だが、ただの無責任というわけにはいかない。

 『プラシーボ効果の維持強化』と『plusの声かけこそ無責任に言い放つ』ということをしてあげた。

 無責任も使いようだ。

Mさん
「やっぱそうなんかぁ」
白へび
「また、かかってみたくなるでしょ?」
Mさん
「‥ん~まぁなぁ~」
白へび
「やってみます?今日も。Mさんは前回バッチリかかってますから簡単に潜在意識にアクセス出来る回路が既に備わっています。いつでも短時間で能力開発が出来ます」
↑これは催眠術的には真実を意味する。
Mさん(ニコニコしながら)
「‥ぁ~‥いや~今回はいいや」

 本心ではかかりたくないってことなのか‥

 出来ればひそひそ話すんじゃなくて、みんなに聞こえるように『催眠術体験後に能力変化が起きた』と言ってくださればいいのに。

 その日も、昼休憩に催眠術の話題になったが、ガッツリかかってみたいという人は居なかった。結局Mさんはみんなの前では「いや~、ワシャ~もう催眠はええ」の一点張りになってしまった。

 しまいには、僕がMさんの方を向くだけで「いや~、こっち向かんでええって~」と思いっきりMさんに拒否られてしまう。

 いや何も術かけようなんて意図もないのに。
 それじゃぁ、みんなが怖がるじゃないか。
 本来面白いことをやってるのに‥。

 

 

 

 それはそうと、最近『逐語記録』とか『対話分析』と言ったような手法について学ぶことがあった。実習では20分間の会話を文字起こしすることになる。
 カネになっていないが、動画に字幕を付ける仕事を何件もやったことがあったのでこの手の作業は慣れっこだった。‥なんとなく下世話な表現をしてしまったような‥。

 その『逐語記録』として会話を文字起こししている最中、フと友達との会話を思い出した。

 

 少し前に熊本遠征でも一緒に旅をした賢者αとの少し前の‥割と最近の会話を少し話してみる。
■賢者αが出てくるエピソード

 大した話じゃない。

 『産業カウンセラー養成講座に通う14』冒頭で賢者αとサシ飲みした時の会話の一つだ。

賢者α
「そういえば最近白へびさんのブログ読んだで」
白へび
「え?全部ですか?」

 賢者αは本を読むスピードがめちゃくちゃ早い。なので白へびのしがないブログなどあっという間に読破してるに違いない。

賢者α
「うん、全部読んだで」
白へび
「さすが」
本当に全部読んでたんだ。

賢者α
「尼吹(あますい)についても書いてくれとったなぁ。よう書いてくれた!マイウェイの人生の線がそれぞれの人にある、あの表現は本当に良かった。
せや、皆に教えといたろ」

 早速端末を操作する。

■関連するエピソード》

賢者α
「ところで白へびさんな、私ちょっと気になる点があんねん
白へび(!、緊張が走る)
「気になる点って?」
賢者α
私そんなこと言うたかなぁ?いうのがあんねん
白へび
「え?‥あの、正直うろ覚えの所は少し言い回しを変更してるところもありますけど」
賢者α
「それはええねん。それよりもな

〇〇ねん
〇〇やねん
〇〇やん(↑)
〇〇やん(↓)
〇〇やん(ニュートラル)

‥ん? 違うな‥

〇〇やん(↑)
〇〇やん(↓)

‥‥ぅ~ん、ちょっとこれは友達と議論せなあかんなぁ。正しくはどうなんかなぁ?

 
白へび
『!!!エェーー! そこぉーーー??!』

 賢者αがビール片手に自分の言葉に首を傾(かし)げつつ難しい表情を浮かべ『〇〇やん』の発音を微妙に変化させながら連呼している。

 いかに賢者αと言えどコテコテの関西弁の細かいイントネーションの謎を全て解き明かすとなると一筋縄ではいかない側面があるのだろうか。

 あれからしばらく経つし、今度会ったら結論が出たのか聞いてみてもいいかもしれない。

 

 

 僕は今京都クラスに通っている。京都府に住みついて1年半になるが、賢者αの生活圏の尼崎市のコテコテの関西弁と京都なまりのイントネーションにはやはり一定の違いがあることを住み始めて割とすぐに感じ取っていた。

 京都の人の発音だけに注視するなら聞き間違いはしなさそうだが、コテコテの関西弁を話す人を相手にするときには更に注意深くならなくてはならなさそうだ。

 実習課題として自宅で逐語記録を起こしていた時、そんなことを思い出した。

 つづく

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