■前のエピソード》
講座は8月で後期に入った。
さて、8月のお盆に合わせた先祖供養ツアーに参加した時のこと、参加者の中に過去に産業カウンセラー養成講座に参加したという女性がいた。
年のころは40代後半だろうか、その人を今回のお話のなかでは仮にAさんとする。何だか逐語記録の表紙を書いているようだ。それはさておき‥
聞くとAさんは産業カウンセラー養成講座で講師も1~2年ほど務めたことがあると言った。
何でも無いような、ただ共通した誰かを知っているというだけの会話だが、何だかラポールが形成されたような感じがしてくる。
養成講座は10月で終わる。もう間もなく大詰めとなる。
だそうだ!
実際それは、白へび自身『実感』がある。
時々、講座参加者の中には、心理関連のやや高度な国家資格を既に保有している人がいたりする。今回、白へびが参加しているクラスにも一人いた。が、高度な資格を持っていたとしても実際の所、傾聴については『現場でのたたき上げ』状態になるようなのだ。それは凄い鍛錬になると思う、が‥
傾聴は一筋縄ではいかない。
白へび自身、前職のゲームソフト開発会社で雇われグラフィッカーとしてサラリーマンをやっていた時は、それなりにリーダーを経験したり、自分の下に作業者が数名居たこともあるし、仕様を決める立場を経験したり、下請け企業とやり取りしたり、他のセクションの人達とどうやってデータを作るか?データサイズは何メガまでにしなければならないか?話し合い折衝(せっしょう)するといったように、それ相応の経験を積ませてもらった。
それでも、仕事において十分な知識と経験が備わっていても、後輩との付き合いは超下手だった。お話にならなかった。
折角相談を受けても、つい自分の価値観で物を言ってしまう始末だった。殆どの後輩と、いい関係が作れなかった。経験も実力もたたき上げられ超成長を遂げたにもかかわらずだ。
『傾聴』という点は一切成長しなかった。そもそも傾聴という言葉を知らなかった。社交的なことは身についても、人の気持ちに寄り添った『言葉』は傾聴の実戦的な訓練なくして決して身につかない。と言い切ってしまう勢いだ。
『催眠術スクール』という単語が出ただけでも一瞬場が『!』となったようだったが、それ以上にそこに同席していた他の二人は首をかしげながら頷いた。分かったような、よく分からないような‥。
因みに学科試験は、それ相応に勉強しないと難しいとのことだ。試験勉強の癖が中高と一切定着せず赤点をとったり追試を受けたりと大変危険な橋を渡って進学していった白へびは、学科試験などすでにどうでもよくなっている。
傾聴実技に焦点を絞った民間資格と、学科に焦点を絞った民間資格をそれぞれ発行してくれたらいいのに‥と思ってみたり‥。
そういえばAさんは他にこんな情報ももたらした。
産業カウンセラー養成講座は正直古いという話だったが、そこに『ラス―ルジャパン』という単語を残していった。
それはこれの事らしい。
Aさん
「これはこれで少しお金がかかるけど、白へびさんのやりたいことを思うと、学科に一生懸命になるより今は、自分のやりたいことにより近づけるとふんだことに目を向けていくのがいいよ」
と。
ラス―ルジャパンに限らず、今は色々とあるようだ。
つづく