産業カウンセラー養成講座に通う3
■前のエピソード》
前回『軽やかさ』を知らない人に『軽く』とアドバイスしても、知らない『軽やかさ』を人が発動させることなんて出来ない。『軽い』ということが分からないんだから。
みたいなことを書いた。がしかし、自分のことを振り返ってみると、『軽やかさ』は生まれながらにして身に付いていたのではないか?と気が付いた。
重たい自分が軽い自分になっていく過程を振り返ると、『軽いとは何か?』を勉強したわけじゃなかったのだ。
ベースは『軽やかな人』で構成されている。
余計なものを沢山しょい込んで『重たい人』になっていたのではないか?
今振り返るとそうなのだ。潜在的に『軽やかさ』を知っているはずなのだ。自ら『重たいものを外す』ことで変容を迎えたから。僕の場合はそうだ。
中には、『軽やかさ』を発動することが出来る状態にあるにも関わらず、『重たさ』を使用して過ごす人もいるかもしれない。そういう人には『軽く』とアドバイスすることが有効だったりするのかもしれない。
さて、
分かりにくい前回の振り返りはここまでで
今回の本題へ
2023年4月23日(日)
催眠術スクール上級クラスに参加した。この日参加したのは僕だけだったこともあり、僕のペースで授業が進んだ。お陰様で、少し頭が良くなった気がする。
先「今日はねぇ、
エリクソン催眠についてやろうと思います」
白「やった、やりたかったヤツ!」
産業カウンセラー養成講座でも確かエリクソン催眠という言葉はチラッと出て来ていたと思う。
僕は過去2度も既に催眠術スクールでエリクソン催眠に関して受講している。にも関わらず、未だエリクソン催眠から『??』が取れないでいた。しかし、エリクソン催眠は誰にとっても難解なのだそうだ。
エリクソン自身元々は古典催眠をずっとやっていた。のちにエリクソン特有の催眠スタイルが仕上がりを見せ、彼のお弟子さんたちが形態化されたのが『エリクソン催眠』なのだそうだ。エリクソンがエリクソン催眠を行っていたというわけではない。それと、彼自身17歳の時に体のマヒで入院する経験があり、闘病生活を通して観察力に磨きをかけて行ったのだそうだ。
講義によると、この様な図が浮かび上がる。
先生曰く、前述の通り
「エリクソンは『エリクソン催眠』をずっと
やっていたわけでなく、元々はコテコテの
催眠術を長いことやり続けていました。
彼のお弟子さんによって形態化されたのが
『エリクソン催眠』です。
しかし、形態化されてもそれそのものが難解
ということで、更にその技術を細分化あるいは
部分的に進化をすすめて、『ブリーフセラピー』
『コーチング』『NLP』といったものが
生まれていきました」
と、いうことだそうだ。
エリクソンが実際に催眠を行っている様子が録画されたDVDを見せてもらった。探せばyoutubeにも少しある。DVDではエリクソンの声に和訳の字幕が出ていた。
「ばかな、こんなんで何で相手に催眠現象が起きるの」
という感じにしか見えない。
すると、先生は一度そのエリクソン催眠の一片を僕にやってお示しくださった。
詳細ははしおるが、
「!これって、催眠基礎クラスでやってたことじゃ
ないですか!?」
という感じだった。
それはエリクソン催眠を体験したことで初めてそういう感想に到(いた)ったのだ。
コテコテのshow催眠では、例えば次のようなセリフを言ったりする。
しかし、エリクソン催眠はそういうことは言わない。
非言語による暗示とか、相手が疑いようもなくNoと言えない事実をサラっと突き付け、誘導するのだ。
このスクールの催眠基礎では、相手が術師の言うことにNoと言いようがない、又はNoと言うメリットが無いことを利用した現象の起こし方を学んだりもする。ただし、言語を使ってコテコテな古典催眠として習う。
エリクソンの催眠は、ボーっと見てるだけでは「いつ催眠誘導したの?」という感じになる。
だが、古典催眠を習って、時々実践もして来た僕にはようやく、「今のところ!これ誘導やってますね!」と催眠誘導の瞬間や、何故催眠現象が起きるのか?の内わけが見え隠れし始めた。
要するに『エリクソン催眠』の特徴について知識を持っているだけだとよく分からない。実際に自分が古典催眠を人に掛けたり掛けてもらったりしたことで、誘導の『入りと出』がいつだったのか?催眠現象を起こす緊張と弛緩(しかん)を非言語によって、いつ作り出したのか。
こういうのが、少しは見極めが出来始めたというわけだ。
「うわぁ~、この人すげーことやってる」
と思わず声が出る。
先生曰く、
エリクソン催眠を解説している人や本は様々に在る。エリクソン催眠が難解でも、『ブリーフセラピー』『コーチング』『NLP』それぞれに理解が出来ていく。
しかし、いきなりエリクソン催眠について学ぼうとしても多分普通は無理だ。
エリクソン催眠を解説する世の先生方の中には、はなっから古典催眠を馬鹿にする人もいる。しかし、結局何で催眠現象が起きるのか?重要かつ基礎的なところが分からないままエリクソン催眠を研究しているということになる。要するに催眠現象が起きる基礎的な条件を分かってない。
と。
『難解』とされる物事を突破する方法として、僕は高校3年のころこんなことを思いついた。
東大を受験する予定の人がいた。そいつは非常にテストの点数が良かった。そこでその人と同じく東大を受験するに足る自分になるにはどうすればいいか、一つアイデアが浮かんだ。
『その人が普段やっている学習法を自分もやれば
可能性が出てくるだろう』
というものだ。
要するに、『凄いことをやっている人と同じことをやって行けば自分も同じく凄いことが出来る人になる』という「そんなの当たり前じゃん!」と皆に言われそうなやり方だ。実際言われた。
で、そいつは結局東大に合格した。
無論僕は東大など受験する気はないので、思いついたその手段を高3の折には活用していない。
しかし、今回、結果的にエリクソンが辿(たど)った流れと同じ流れに自分は居ると思った。僕は既にエリクソン催眠を習得するに理想的な状態にある。
僕は今、その昔エリクソンも長いことやっていた古典催眠を習得・実践している。そのうえでエリクソン催眠を学習し始めた。(4月22日の催眠イベントでも一般のお客さんに催眠現象を起こしている。その時の話は又今度)
古典催眠を学習している最中や、一通り学び終わって半年や一年経ったくらいでは、同じエリクソン催眠の講義を受けても「話には分かるけど・・」程度にしか分からなかった。
今、明らかにピースの形だけは掴めてきている。難攻不落のパズルを組める日が来るかもしれない。
オレ、エリクソン催眠習得できるかも・・。そんな勘違いが始まる今日この頃。
出来なかったらどうしよう?とは微塵(みじん)も思えない。
出来るようになったらどうしよう?凄いことになる。夢が膨らむ一方だ。
でも『出来ない』とは言ってない
つづく
■次のエピソード》