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思考を超える作品の自立

「今は、何も考えないで、作業しなさい」と、上の人が言っています。

考えて作るのは大事なのですが、考えて作っている最中に、予定していた「考え」を超えていく作品が、作品が自立した瞬間で、制作の理想だと思っています。

今まで、自分が考えた事に収まってしまった作品は、自分でも面白くなかったです。

考え、思考というのは、ある程度、みんな、誰でも同じ様な思考の順序を辿るからだと思います。

自分自身の手や身体を動かし、その身体反応や、作業によって、画面に物質的に現れてくる像、現象は、想像や思考の想定外が出てきます。

そこで、自分もまた新しく反応する、作品が、自分の想像や思考を超えてくる瞬間です。

この自分の想定を超えた、自分の新しい反応が、制作する上で、自分は非常に重要だと思っています。

今の自分は、考えた思考の範疇に、作品が収まってしまっていることに気づいていて、手が止まってしまう状態です。

でも思考の中に収まっていることに気づいて、その思考に収まっている事をさらに考えて、手を止めたら思考のエンドレスです。

ただ、手を動かして、思考を黙らせるしかありません。。

一行目の「上の人」は、上司でもなんでもなく、自分の頭の上の方にいる「何か」です。

何かは知りませんが、それが「何も考えずに、やれ。」と、今言ってるので、理由は無く、ただ作業していきます。

おわり


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