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柴犬の人気の秘密①

なぜ、今柴犬!?柴犬が愛されるその理由とは?

柴犬は、なんと天然記念物!

日本で一番多く飼われている犬種は柴犬です。

飼い主に従順な柴犬

可愛いらしい顔や表情

忠誠心と思いやり

可愛らしい性格

愛嬌たっぷり甘えん坊

身体能力が高い

我慢強い

他者には警戒心と独立心


SNSで話題の柴犬=とぼけたしぐさ・笑顔

しかし…

「思っていた柴犬ライフと違う」

・柴犬についての相談の8割は「噛みつき」

・「問題は信頼関係ができていないこと」「付き合い方を見直し」

噛まれた事のない人に噛み犬の噛癖は直せない…と、いう人がいる程

“柴犬が噛む理由”…相談内容の9割が噛みつき

①主張・・・食べ物、おもちゃ、場所などを自分のだと主張する

②恐怖・・・怖くて噛みつく・急に触られたり動かれたりする・驚いたときにびっくりして噛む“びっくり噛み”

③繊細・・・日本犬の中でも繊細・不安定になりやすい

病気・・・てんかんや常同障害などが原因で噛みつきが出やすい

⑤外飼いから室内飼いへの変化・・・ひとりの時間もなくなった

・日本犬の中でも難易度が高い

柴犬をかわいがり、甘噛みや威嚇を怖がったり、優し過ぎる方も要注意

柴犬は非常に利口ですから、飼い主様の気持ちがひるんでしまうと、それを学習してします。

“うなる噛むと自分の主張が通る”ことを学んでしまう

すると、主張がどんどん強くなり、問題行動を起こすようになる。

柴犬は愛玩犬ではありません、元々猟犬ですから、猫可愛がりする事で問題行動が起きる様になったのではないでしょうか。

利口な犬程、初心者向けではない、と私は思います。

犬を変えるためには、飼い主様が変わればいい

・問題行動を改善するためには、生活環境や付き合い方を変える事が必要

・飼い主様が犬の主張に負けない事

・犬が落ち着く環境をつくる事

関係を結び直す事で、噛む理由の改善できる

信頼関係とは、お互いに心を許し合い、理解し合った状態でなければいけません

犬の要望とは、食事や散歩、ほどよい触れ合いなど。これを犬が「早くしろ!」と訴えること。

成長と伴い主張と自立心が強くなったら、室内飼いでも、干渉しすぎない、ベタベタし過ぎない…外飼いをイメージした暮らしがベスト。

柴犬は、飼い主様が主導権を持ち、犬が信頼して身を任せられる関係作りは大切です。

食事や散歩の時間を決めてルーティン時間にしまうので、世話の時間を決めず飼い主様が手が空いた時間に行うことが望ましく、食事前には落ち着くまで待つ、リードを引っ張らせないなど、しっかり飼い主様がリード出来る生活のルールが必要です。それが信頼関係を築く道に近く一歩。

遺伝的にオオカミ に近いことから、野性味が強く残っているため問題行動が生じる要因は個体差・住環境などによっても異なりますが犬種としての特性が出やすい部分もあります。



(動物臨床医学 ₂₈(₃)₈₈-₉₂, ₂₀₁₉)

久世(荒田) 明香     
麻布大学(〒 252-5201 神奈川県相模原市中央区淵野辺 1-17-71)

Behavior Problems Often Seen in Shiba Inu   Sayaka KUZE-ARATA   

Azabu University, 1-17-71 Fuchinobe, Chuo-ku, Sagamihara-shi, Kanagawa 252-5201, Japan 

として研究発表されている。

柴犬は小型の日本犬として昭和 ₁₁ 年に国の天然記念 物に指定された。

(2) 柴犬の遺伝学的な特徴 犬ゲノムの公開を機に,犬の家畜化や進化に関わる 大規模な研究がなされている。オオカミと様々な犬種 を対象に,マイクロサテライトや SNP データから遺伝 的近縁度を調べると,柴犬や秋田犬といった日本犬は, 多くの洋犬と異なり,オオカミに近いことが示されて いる。

(3) 柴犬の行動学的な特徴

柴犬は攻撃 性が全般的に高く,活発さ・訓練能は中程度という結 果であった。

柴犬 は視線の利用がオオカミに類似し,遺伝的にオオカミ に近いことから,柴犬は犬の家畜化を解明する上で重 要なモデルとなることが期待されている。

柴犬は攻撃性が高いことが知られて いるが,中でも飼い主(あるいは家族)に対する攻撃 行動は問題となりやすく,それを主訴に行動診療科を 訪れる症例は非常に多い。一般的に,攻撃行動は負の 強化が起きやすく(攻撃による成功体験から咬むのは 良い方法だと学習しやすい),柴犬は鋭く長い犬歯を持 ち俊敏であるため,縫合が必要なほどの重度の咬傷と なることが多い。攻撃行動は,その動機づけにより診 断名が細かく分かれるが,筆者の経験上,柴犬では自己主張性攻撃行動と所有性攻撃行動(食事関連性攻撃 行動を含む)を示す個体が半数以上を占めている。(後述略)


と、柴犬は関係づくりが大切な犬種で「ドッグトレーナーに頼んだら噛みつきが悪化した」とか…話を聞く。

“問題行動の改善”と“トレーニング”は分けて考え、心を許していない犬に対してトレーニングをしようとしない事です。

力づくで従わせない。

普段はツンデレ、本当に必要なときにはそっと寄り添ってくれるのが日本犬の魅力です。

ですから、柴犬のしつけ=早いうちから教える・慣れさせるということが1番重要で、愛犬の様子を見ながら焦らず毎日の継続が重要。


「サムライ」のような忠実さ

柴犬は非常に忠誠心の強い犬種で、これが柴犬の人気が高い理由

・海外セレブに柴犬ファンが増えた

・映画「HACHI」に柴犬が登場した(子犬役)

・SNSやメディアで話題になった

・セレブが柴犬を飼っている

柴犬は日本ではジャパンケンネルクラブの2021年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数によると、全体で7位、日本原産の犬種としては1位なのです。


この数字は、まさしく柴犬の人気の証です。


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