壊れた好奇心(独立したい理由:ポジティブ編)
ポジティブな理由を挙げると、たくさんの人に応援されていることが分かりました。
まず、一緒に勤めていた方が「俺を雇え」と言ってくれています。私より年上で介護士をしています。話し好きで、この方がやるレクはめっちゃ盛り上がります。住民向けに介護予防活動をしたいという思いです。
障害のある子の放課後デイサービスをしたいお母さんがいます。今通わせているところより、もっと充実したデイサービスを運営したいと思っておられます。私が前の職場を退職することを知ってすぐに「独立するなら一緒に仕事をしたい」と言ってくれていました。最近再会して、今も気持ちは変わりない、と言っていました。
近所の方がカイロのファンになってくれています。遠距離で仕事をしていることを知っておられて、地元で活躍してほしいと思っておられます。何人か患者さんを紹介してくれました。
以前一緒に仕事をしていた人や元同僚たちから「未だに前向きに仕事をしていてすごい」「勇気をもらった」などと言われました。ある看護師さんからはチラシにつけていたLINEのQRコードを読み込んでまで私にメッセージをくれました。
地元の地域包括支援センターが要支援者のケアマネジメントに追われていて大変、と言っています。私はそこに協力したいし、それを望んでいるセンターがあり、需要と供給がバッチリ合っていると思います。
起業の相談に乗ってくれた商工会の方にも感謝の気持ちでいっぱいです。会員さんを増やしたいという打算も働いているでしょうが、そんなことは当然で、私もそれをメリットと考えて乗っかりたいです。
私と同じようにくすぶっているケアマネジャーたちにも「こういう道がある」と伝えられたら、と思ってもいます。本来、相談援助職が必要とする「公正中立」が担保されやすい環境に身を置き、損得勘定を横において、「真摯に」利用者や家族に向き合えることができたら最高だと思います。
そもそも独立を考え始めたきっかけには、コロナ騒ぎも関係しています。
日本のコロナ騒ぎを私は覚めた目で見ていて、ワクチンも打っていないです。
とくに緊急承認されたワクチンの危険性を私自身は払しょくできません。
自分の家族にも警告を発しましたが、職場の圧力には逆らえないと言って妻は何度か接種しました。
(自分が独立して妻を雇えばこんな思いをしないですむのに)と思っていました。
こうしてみると、公的な理由もありますが、ごくごく私的な理由が大半を占めているように感じます。ただ「お金がっぽり稼いで悠々自適」とは考えていませんし、今の給料は絶対に上回りません。ケアマネジメントの報酬ってやっぱり少ないと試算してみて実感しました。
そんな中でリスクを冒してまで独立するモチベーションを考えると、やっぱり応援してくれる人の期待に応えたい気持ちと、潜在的には「そういう自分で在りたいし、そう見てもらいたい」という承認欲求が強いのだと思います。
昨年逝去された坂本龍一氏は「『自分にできないことはない』という根拠のない自信がある」と言っていました。
音楽家・作曲家である坂本氏が「プロ野球選手にまで嫉妬することがある」と言っていたことがありますが、その気持ちがなんとなく分かります。
坂本氏が獲ったアカデミー賞や大谷翔平選手が獲ったメジャーリーグのMVPを自分も獲ることは想像できませんが、ひとりケアマネはやっている人がいるので、自分もできる、と思っています。
それは自分の尊厳(プライド)なのでしょう。
独立のリスクを背負ってでも自分の尊厳(プライド)を守ることができるかどうか試してみたい、という「壊れた好奇心」もモチベーションの理由のひとつだと思います。
「(実業家は)ブレーキが壊れている。みなさんもいろいろなアイディアを持っているが、ブレーキがかかってしまう。開き直れるかどうかが重要」(三木谷浩史 楽天代表取締役兼社長)
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